診療予約システムをお探しですか?
それでは、早速はじめましょう!
今回は、クリニックの新規開業時の物件の特徴と、それに合わせた診療予約システムの活用方法について書いてみたいと思います。
開業医の皆様にとって開業物件を決めることは非常に重要な決断となります。物件の選択を誤ると、患者数が伸びず非常に苦労されることもあります。また、立地は良くても広さや駐車場などが狭いなどの制約があることもあります。これらの要素を検討しながら開業物件を決定するのは、開業という夢に向かっての楽しい作業であると同時に、とても大変なことだと思います。
無事に物件が決まった際に、それぞれの特徴に合わせて診療予約システムを活用する方法
1. 都市部と郊外
一般的に都市部では郊外にくらべて患者さんの年齢層が低いことが多くなります。もちろん郊外のベットタウンなどはファミリー層なども多いので一概には言えませんが、いずれにしても昼間人口の年齢層は都市部が低く、それゆえに郊外は高くなるはずです。
よって都市部では、ネット予約を利用できる患者層が比較的多いので、予約システムを導入する価値が高まると考えられます。ただ一方で、「患者さんの年代別ネット利用率」で紹介した総務省の統計が示すとおり、60歳までの患者さんの多くはインターネットを利用しています。また統計データからの推測ですが、平成28年には「60~64歳」の患者さんも86%以上がインターネットを利用していることになります。高齢者はネット予約ができないというのは、確かにそうですが、この数字を見る限りでは今後は年齢に関係なくネット予約は利用されると考えるほうが自然かもしれません。
よって、都市部ではぜひ診療予約システムを活用いただければと思うと同時に、郊外でも予約システムを利用される患者さんは確実に増えてくるのではないかと思います。
2.駐車場と待合室
決めた物件の駐車場が狭かったり、待合室にどうしても広いスペースを確保できない場合はどうでしょうか。こういった場合、患者さんがある時間帯に集中してしまうと、駐車場や待合室が混雑してしまい、患者さんは診察前に不満を抱いてしまうことがあります。確かに駐車場が空いてなくて駐車待ちしたり、待合室が混んでいてイスに座れなかったりというのはストレスも溜まりますし、病気でつらいときには大変です。
このような物件では、来院タイミングを平準化することが非常に大切になってきます。方法の1つは予約制をとること、もう1つは受付順番制で診療予約システムを利用することです。
予約制をとれば、患者さんは予約時間まで来院しませんので、来院タイミングをコントロールすることが可能になります。ただし、予約受付業務を増えるのでスタッフの負荷が増え、場合によっては増員が必要になるかもしれません。その場合、診療予約システムを利用してネット予約を導入すれば、予約が電話とネットに分散しますので、コストパフォーマンスよく予約制をとることが可能になります。
また、順番待ち制で予約システムを活用すると、患者さんはネットで順番待ちをし、自分の順番が近づくまで来院しません。順番が近づくと「もうすぐ診察お知らせメール」が送信され、来院しますので来院タイミングが自然と分散することになります。こうすれば、駐車場や待合室のキャパシティが足りない場合でも、より効率的に利用してもらうことができます。
3.商業施設内
駅ビルや商業施設内あるいは商業施設併設などの物件の場合、集患にはあまり困らないかもしれません。一方で、混雑が問題となって患者の定着化という面で苦労されることが考えられます。予約制にするのもひとつの手ですが、受付順番制にして診療予約システムを活用するのが相性が良いと思います。というのは、商業施設などでは買い物をしたりして時間をつぶすことが比較的容易なので、順番待ちしてもらって、「もうすぐ診察お知らせメール」が届いたら来院していただくことができるからです。商業施設に入ることの多い眼科などでは、もともと受付順番制がフィットする診療科目ですので、以上のような運用が混雑と待ち時間の問題を緩和してくれるかもしれません。
以上、開業物件の特徴と診療予約システムの関連性についてまとめてみました。これから開業される方はもちろん、開業後の先生にも参考になればと思います。
それではまた、次回のエントリーで。
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