診察効率の向上策としての時間帯予約制のすすめ

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今回は病院・クリニックにおける診察効率の向上策として、時間帯予約制をおすすめする理由について書いてみたいと思います。

クリニックの受付方法には大きくわけて「受付順番制」と「予約制」の2つがあります。予約制の多くはいわゆる「予約優先制」と呼ばれるもので、予約を受付ける一方、当日直接来院した方はその合間に受付順に診察していくというスタイルです。この予約優先制については混んでくると必ずおこる問題があるため、当社ではあまりおすすめしていません。

この問題については、「予約優先制のクリニックで待ち時間が長くなるメカニズム」というエントリーに記載させていただきましたので、ご確認いただければと思います。

というわけで、予約制をとるなら予約優先制ではなく時間帯予約制を採用することをおすすめしており、これによって予約優先制で発生してしまう長い待ち時間やクレームを抑制できるようなります。

しかし時間帯予約制のメリットは待ち時間対策やクレーム抑制になることだけではありません。実は時間帯予約制を採ると診療効率が上がることがあるのです。

時間帯予約制が予約優先制と決定的に違うのは、すべての患者さんを「診療枠」で管理するという点です。予約優先制では予約者は予約表で管理しますが、予約なしの患者さんは順番だけ管理して、予約表では管理しないことがほとんどです。イメージとしては「予約表」と「予約なしの順番待ちの列」が別々に存在しており、それぞれを管理している状態です。一方、時間帯予約制では、予約なしの患者さんも同じ予約表の「診療枠」で一元管理していきます。

このように時間帯予約制では、あらかじめ単位時間あたりの診療枠数を決めておき、そこに患者さんを受付けて管理するということになります。例えば、30分に5枠の診療枠と決めた場合、予約者も予約なしの患者さんもこの枠で一元管理します。この仕組みによって、30分に5名のペースを守らなければ診察に遅れが出るということが明確になるため、そのペースを維持しようとする意識付けがしやすくなります。

逆に、予約優先制が診療効率を確保しにくいのは、単位時間あたりに対応すべき患者数を把握しづらいからです。なぜなら先生の頭の中では患者さんが数珠つなぎに並んでいて、とにかく目の前にいる患者さんの診察を行うというふうに認識せざるを得ないからです。このように、患者さんが数珠つなぎになっていると、切れ目がないため「単位時間あたりに対応すべき人数」という意識をもち辛くなります。一方、時間帯予約制においては診療枠での一元管理が重要なポイントであるため、この点を意識せずには運用ができないということになります。

私の知る限り、1診で1日に100名以上の患者さまを診察するクリニックでは、受付順番制でも予約優先制でもなく時間帯予約制をとっています。これは、他の方法だと待ち時間が異常に長くなることがあるため、時間帯予約制をとらざるを得なかったという面もあるでしょう。しかし逆に考えると、時間帯予約制の「診療枠」の概念を導入することによって効率性を向上させ、100名以上も受け入れが可能になったとも言えます。

時間帯予約制にはこの他にもたくさんのメリットがありますので、受付順番制や予約優先制がうまくいかなくなってきた場合は、是非導入を検討してみてください。

時間帯予約制の詳しい説明はこちらのスライドショーでご確認いただけます。

それではまた、次回のエントリーで。
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