待ち時間の原因は患者さんの数よりも偏りにあり

診療予約システムをお探しですか?
それでは、早速はじめましょう!

今回は、クリニック側にも患者側にも悩ましい問題となる「待ち時間」の問題について考えてみたいと思います。

診療予約システムを検討している先生にその理由を伺うと、「患者さんの数が増えてきて、待ち時間が長くなってきたから」と言われることがあります。これ自体は間違いではないのですが、厳密には患者さんの「絶対数」よりも、患者さんの「来院時刻の偏り」のほうが待ち時間の長さに大きな影響を与えます。もちろん絶対数が多いことも待ち時間に影響しますが、その影響は来院時刻の偏りの比ではありません。そして、診療予約システムはこの偏りを平準化することによって、「待ち時間」という問題を解決しようとするものなのです。

ここでは、9時から12時まで診察している順番待ち制のクリニックの場合で見てみましょう。例えば、1時間に20名の患者さんを診られる場合、午前診で合計60名の患者さんの診察が可能です。

ここからは思考実験ですが、どの患者さんも3分で診察が進んでいくとして、もし9時の受付開始と同時に60名の患者さんが一斉に来院したとしたら、患者さんののべ待ち時間は何分になるでしょうか?

最初の患者さんは0分待ちで、最後の患者さんは59名×3分=177分待ちです。患者さんののべ待ち時間を計算するとしたら、懐かしの等差数列の和ですね。計算結果は5,310分、すなわち88.5時間。のべの数字ですが、わずか3時間の間に3日以上待ったのと同じことになります。恐ろしい数字ですね。

では、もし患者さんがそれぞれ3分おきに来院したらどうでしょうか?1人目は0分、2人目は9:03来院ですぐ診察、院内待ち時間は0分ということになります。よって、患者さんののべ待ち時間は0分ということになります。要するに誰も院内では待っていない理想的な状態です。

このように、患者さんの絶対数は同じなのに、来院時間の偏りだけで想像を絶する巨大な院内待ち時間が発生してしまうのです。

当然、1名3分診療というのは現実には維持できませんので、無駄な思考実験のように思われるかもしれません。しかし実はポイントはそこではありません。この実験のポイントは「患者さんが診察開始予定時刻に来院すれば院内待ち時間は0分になる」というところにあります。そして、それを実現するのが診療予約システムなのです。

診療予約システムには「診察開始予定時刻」を計算し、それを患者さんに知らせる機能があります。そして、予定時刻に近いタイミングで来院していただくことによって、「院内待ち時間」を最小にしようとする仕組みであると言えます。よって、診察が3分で終わらなければ、診察開始予定時刻がその分遅れて計算されますので、新しい診察開始予定時刻に目がけて来院すればよく、待ち時間を最小化する仕組み自体に問題は生じないのです。

というわけで、診療予約システムの肝は「診察開始予定時刻の計算の正確さ」と「それを患者さんに知らせる方法」ということになります。これらは、過去エントリー「待ち時間表示の罠」「もうすぐ診察お知らせメール」「待ち時間はモバイル表示の時代へ!」で詳述していますので是非ご参照ください。「診療予約2013」は、システムができうる範囲で最も正確な待ち時間計算のできるシステムであり、それをリアルタイムで患者さんに伝えることができる、よく考えられたシステムであることがお分かりいただけると思います。

是非「診療予約2013」を利用して、患者さんの院内待ち時間を減らしてあげてください。弊社スタッフ一同、一生懸命サポートさせていただきます。

それではまた、次回のエントリーで。
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