診療予約システム(時間帯予約版)」カテゴリーアーカイブ

予約制で利用する診療予約システム

ネットでは予約してほしくない診療メニューはどうする?

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今回は診療予約システムでネット予約を開始する際によくある質問について書いてみたいと思います。

その質問とは「患者さんがネットでは予約できないけど、電話で予約することはできる診療メニューがあるのですが、どうすればいいですか?」というものです。

あっさり考えると、ネット予約できないのだから、ネットに表示しなければいいではないかと思うかもしれません。しかしそれでは、その診療メニューを受診できることまでわからなくなってしまいます。

例えば、たくさんある予防接種や注射のメニューの中で、シナジスだけはネット予約ではなく、お電話で予約してもらいたいとします。確かにシナジスを表示させなければネット予約は入りませんが、このクリニックでシナジス注射をしてもらえること自体も同様にわからなくなります。

このようなケースにおいては、メニューは表示されているけど電話で予約してくださいという旨を明示することが、本当の解決策となります。

そこで「診療予約2013」には、診療メニューに「ネットに表示するが、電話マークが付いていてネット予約はできない」という設定をすることができます。この設定によって、上記のようなニーズを満たすことができるようになっています。

この電話予約に誘導する仕組みは、その診療メニューの在庫管理などの問題や受診すべき時期や組み合わせなどを考慮すべき場合などに有効です。単純に非表示にするのではなく、患者さんがはっきりわかるかたちで表示しておき、電話予約に誘導することで、患者さんもクリニックも便利に予約システムを使うことができるのです。

それではまた、次回のエントリーで。
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関連記事: 時間帯によって受付けできる診療内容を変えたい
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必要としている条件をクリアする方法は1つではない

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診療予約システムのご提案をしていると、様々な予約運用のご相談を受けます。今回は、そんなご相談の例をご紹介しながら、条件をクリアする方法は1つではないという話をしたいと思います。

そのご相談とは、以下の条件の予約管理を「診療予約2013」でできますかというものです。

<必要としている条件>
「60分単位で予約を取っているが、診療内容によって取れる個数や組み合わせが違う。」
・メニューにはA、B、Cが3種類がある。
・メニューAが入ると、BもCも取れない。
・メニューBが入ると、Bはもう取れない。
・メニューBが入ると、Cは1つだけ取れる。もちろんメニューAは取れない。
・メニューCが入ると、Bは1つだけ取れる。もちろんメニューAは取れない。
・メニューCが2つ入ると、BもCも取れない。

これがその先生が必要だと言っている条件です。

システムのつくりは別にして、この話を口頭で聞いた時、皆さんだったらどのように考えるでしょうか?

この説明のとおり考えると、条件文(IF文)として認識してしまう方が多いと思います。

つまり、

「もし、Aが入っていたら、何も取れない」→「そうでなくて、Bが入っている場合・・・」というのように条件を積み上げていって、条件に適う予約だけ取れるようにするということです。ちょっと面倒ですが、一歩ずつ積み上げれば確実に条件を満たすことができるでしょう。

しかし、発想を変えると以下のように考えることもできます。

・60分間に予約の枠が5個ある
・Aは5枠消費する
・Bは3枠消費する
・Cは2枠消費する
・5枠を超える組み合わせで予約は取れない。

このように勝手に枠を用意してその数を決めてしまうことで、必要としている条件をクリアすることができてしまいます。条件文もいいですが、こちらのほうがスマートな解法だと思います。

この例で言いたかったのは、必要としている条件を満たす解法は1つではないということです。予約運用やシステムのご提案をしていると、発想を変えることによってお客様にご満足いただけることが多々あります。逆に、自分が持っていなかった発想をお客様から与えていただき、問題を解決できることもあります。

もしクリニックの予約運用や待ち時間対策などでお悩みのことがございましたら、何でもご相談ください。診療予約システムだけでなく運用のノウハウも合わせて、ご提案させていただきます。

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診察効率の向上策としての時間帯予約制のすすめ

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今回は病院・クリニックにおける診察効率の向上策として、時間帯予約制をおすすめする理由について書いてみたいと思います。

クリニックの受付方法には大きくわけて「受付順番制」と「予約制」の2つがあります。予約制の多くはいわゆる「予約優先制」と呼ばれるもので、予約を受付ける一方、当日直接来院した方はその合間に受付順に診察していくというスタイルです。この予約優先制については混んでくると必ずおこる問題があるため、当社ではあまりおすすめしていません。

この問題については、「予約優先制のクリニックで待ち時間が長くなるメカニズム」というエントリーに記載させていただきましたので、ご確認いただければと思います。

というわけで、予約制をとるなら予約優先制ではなく時間帯予約制を採用することをおすすめしており、これによって予約優先制で発生してしまう長い待ち時間やクレームを抑制できるようなります。

しかし時間帯予約制のメリットは待ち時間対策やクレーム抑制になることだけではありません。実は時間帯予約制を採ると診療効率が上がることがあるのです。

時間帯予約制が予約優先制と決定的に違うのは、すべての患者さんを「診療枠」で管理するという点です。予約優先制では予約者は予約表で管理しますが、予約なしの患者さんは順番だけ管理して、予約表では管理しないことがほとんどです。イメージとしては「予約表」と「予約なしの順番待ちの列」が別々に存在しており、それぞれを管理している状態です。一方、時間帯予約制では、予約なしの患者さんも同じ予約表の「診療枠」で一元管理していきます。

このように時間帯予約制では、あらかじめ単位時間あたりの診療枠数を決めておき、そこに患者さんを受付けて管理するということになります。例えば、30分に5枠の診療枠と決めた場合、予約者も予約なしの患者さんもこの枠で一元管理します。この仕組みによって、30分に5名のペースを守らなければ診察に遅れが出るということが明確になるため、そのペースを維持しようとする意識付けがしやすくなります。

逆に、予約優先制が診療効率を確保しにくいのは、単位時間あたりに対応すべき患者数を把握しづらいからです。なぜなら先生の頭の中では患者さんが数珠つなぎに並んでいて、とにかく目の前にいる患者さんの診察を行うというふうに認識せざるを得ないからです。このように、患者さんが数珠つなぎになっていると、切れ目がないため「単位時間あたりに対応すべき人数」という意識をもち辛くなります。一方、時間帯予約制においては診療枠での一元管理が重要なポイントであるため、この点を意識せずには運用ができないということになります。

私の知る限り、1診で1日に100名以上の患者さまを診察するクリニックでは、受付順番制でも予約優先制でもなく時間帯予約制をとっています。これは、他の方法だと待ち時間が異常に長くなることがあるため、時間帯予約制をとらざるを得なかったという面もあるでしょう。しかし逆に考えると、時間帯予約制の「診療枠」の概念を導入することによって効率性を向上させ、100名以上も受け入れが可能になったとも言えます。

時間帯予約制にはこの他にもたくさんのメリットがありますので、受付順番制や予約優先制がうまくいかなくなってきた場合は、是非導入を検討してみてください。

時間帯予約制の詳しい説明はこちらのスライドショーでご確認いただけます。

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関連記事: 予約優先制のクリニックで待ち時間が長くなるメカニズム
関連記事: 知っている医師は始めている、時間帯予約制で待ち時間を減らす方法。
関連記事: 待ち時間対策のために予約システムができること

キーワード: 診療予約システム,予約システム,予約制,予約優先制,受付順,効率,平準化

知っている医師は始めている、時間帯予約制で待ち時間を減らす方法

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前回のエントリーで、予約優先制をとっていると必ず発生する問題についてまとめました。今回は、その解決策としてふれた「時間帯予約制」の運用について書いてみたいと思います。

まず予約優先制と時間帯予約制の違いを理解するために、運用の違いを箇条書きにしてみます。

■ 予約優先制
・時間指定の予約
予約者は、「10:00の予約」などきっちり時間が決まっているものとして来院する。
・予約を優先
予約者は予約時間がきたら優先的に診察され、予約なしの患者はその間に診察となる。
・予約者リストと順番待ちの列の2列で管理
予約ありと予約なしの患者はそれぞれ別で管理する。

■ 時間帯予約制
・時間帯の予約
予約者は、「10:00~10:30の予約」のように幅をもたせた時間帯で予約をしているものとして来院する。
・予約優先ではない
予約なしの患者は、空いている直近の予約枠にあたかも予約を取ったかのように受付する。同じ時間帯内では予約ありを優先しなくてもよく、受付順で診察する。
・予約者と順番待ちを1列で管理
予約ありと予約なしの患者は、受付時点で同じ列で管理する(予約表で一元管理)

予約優先制では、予約者と順番待ちの列を別々で管理しているため、各患者さんの待ち時間を計算できません。なぜなら、予約者と順番待ちの列を状況に合わせて”やり繰り”しているため、患者さんの順番は固定されず常に変動する可能性があるからです。この「状況に合わせてやり繰りする」部分が予約優先制の問題の本質であり、患者さんのクレームが起こる原因となるものです。

そこで時間帯予約制では、予約のあり・なしに関わらず、来院した時点で「その時間帯内の順番」を付与してしまいます。そうすることで来院している患者さんすべての待ち時間が計算できるようになると同時に、待ち時間が異常に長くなることを防ぐことができるようになります。なぜなら、待ち時間が異常に長くなるのは、予約者を優先するために予約なし患者の「順番」を変動させていることが原因だったからです。

予約優先制というのは、患者の数が少ないうちはうまく運用できますし、予約をしてくれた患者さんを優先的に診察してあげたいという考え方や気持ちには共感します。しかし、患者さんが増えてきたときにはその「予約者を優先したい」という善意が、むしろ患者さんの待ち時間を長くしたり、クレームを生む原因となってしまうのです。

考え方を変えると、予約優先制で「待ち時間の問題が顕著になってきた」「クレームが増えてきた」というのはポジティブなメッセージでもあります。つまり、患者さんが増えなければ、予約優先制でも十分運用できるわけですから、それがうまくいかないということは、患者さんの数が閾値を超えたことを意味するからです。そして、たくさんの患者さんに必要とされ、次のステージに上がる必要のあるクリニックにとって、時間帯予約制は最も適した運用であると思います。

時間帯予約制というのは知っている人は知っていますが、知らないと一見運用しづらそうに感じます。しかし、基本的にはとてもシンプルな運用ですので、もし予約制で待ち時間の問題に悩まれている場合は、ぜひ導入を検討してみてください。ちなみに運用変更は診療予約システムを利用しなくてもできますが、「診療予約2013 時間帯予約版」をご利用いただけるとよりスムーズに移行できます。ここに紹介しきれない詳しい運用方法などをご提案させていただきますので、ぜひ当社までお問合せください。

それではまた、次回のエントリーで。
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■ 時間帯予約制の詳細はこちらのスライドでチェック!

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予約優先制のクリニックで待ち時間が長くなるメカニズム

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今回は予約優先制のクリニックで待ち時間が長くなる理由について、その仕組みを解説します。

予約優先制というのは、前日までは予約を受付け、当日予約のない患者さんは受付順に診察していく運用のことです。この運用をしているクリニックで待ち時間が異常に長くなってしまい、クレームが頻発してしまうことがあります。もちろん予約優先制に限らず、待ち時間の問題は発生しますが、予約優先制の場合にはクレームに繋がるような大きな問題が起こりがちです。ではなぜ予約優先制の運用では、このような大きな問題が発生するのでしょうか?

予約優先制の運用は下記の手順になっているはずです。

1. 前日までは予約を受付け(電話や次回予約など)
2. 当日、予約者はできるだけ予約時刻に診察開始する
3. 当日、直接来院される患者は受付順番制で診察していく

要するに当日は、予約と予約の合間の時間に、直接来院した患者さんを診ているというイメージになります。

この方法は、クリニックが混んでいない場合は何の問題もなく運用することができます。それは予約者と次の時間帯の予約者の間に十分時間があり、直接来院された患者さんもドンドン診てもらえる状態が続くからです。当日順番待ちの患者さんが増える速度よりも、診察するスピードが速い場合、順番待ちの患者の列は伸びないので、待ち時間が異常に長くなることはありません。予約優先制は、このようにスムーズに運用できているうちは何の問題もないのです。

ところが、少しの差でこの運用に狂いが生じてしまいます。そして一旦スムーズな運用が狂ってしまうと、次々に予約患者さんの診察時間が来てしまい、順番待ちしている患者さんをまったく診れなくなってしまうのです。こうなると、順番待ちの列は伸びる一方ですので、待ち時間が異常に長くなってしまいます。しかも、いつになったらこの状態が解消するかわからないので、患者さんには「あと〇分ぐらい」と言うこともできません。言えたとしても、ただの推測にすぎないため、「言われた時間と違う!」ということでさらにクレームを助長する可能性すらあります。

最悪なのは、この状態になってしまった時に順番待ちの患者さんがしびれを切らしているのを見て、予約患者の時間なのに順番待ちの患者さんを先に案内してしまったりすることです。これをしてしまうと、今度は予約者からの大クレームになってしまいます。これが予約優先制でのクレーム発生のメカニズムです。

では、スムーズだった運用がこのようにうまくいかなくなってしまうのはなぜでしょうか?その1つは「診察の遅れ」、もう1つは「患者さんの絶対数が増えてくる」、最後が「患者さんが偏って来院すること」です。

1. 診察の遅れ
通常1名あたり10分を見込んでいた場合でも、症状等によって20~30分かかってしまうことが稀にあります。この間に、順番待ちの列が伸びてしまいます。遅れた時間は基本的には取り返せないので、次々に予約時間がやってくることになります。こうして順番待ちの長い列は、延々と待たされることになります。

2. 患者さんの絶対数が増えてくる
患者さんの絶対数が増えると、この問題が起こりやすくなります。患者数が増えると、予約数も増えてきます。そうすると、予約者間の空き時間が短くなり、その間に診られる当日順番待ちの患者さんの数が減ります。来院数が多くなると処理が追いつかなくなり、患者さんの列が長くなってしまいます。

3. 患者さんが偏って来院する
「待ち時間の原因は患者さんの数よりも偏りにあり」というエントリーでも紹介したとおり、待ち時間を左右するのは患者さんの絶対数よりも来院タイミングの偏りです。たまたま同じ時間に直接来院された患者さんの数が多いと、一気に列が長くなります。この増加に診察のスピードが追い付かないと、予約者の順番がやってきてしまい、問題を発生させてしまうのです。

実際の現場では、以上の3つの状況が複合的に合わさって、異常に長い待ち時間が発生することになります。しかもこれらの3つは、クリニック側でコントロールできないものばかりです。そのため予約優先制という運用方法は、これらの問題が起こってしまうことに全く無力だと言えます。「今までうまくいっていたのになぜ?」という先生や受付スタッフも多いですが、今までは順番待ちの患者さんの数よりも、患者さんを診るスピードがたまたま速かっただけなのです。

こうなってしまったら、診療予約システムを導入するだけでは問題は解決しません。何故なら、同じ運用にシステムを乗せても対症療法でしかなく、根本的な問題を解決しない限りクレームは起こるからです。

この解決方法は、予約優先制という運用をやめ、「時間帯予約制」という運用に変えることです。次回はこの「時間帯予約制」の運用についてご説明したいと思います。

それではまた、次回のエントリーで。
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