患者さんと診療予約システム」カテゴリーアーカイブ

患者さんからみたときの診療予約システム。

患者さんの利便性を損なわず、インフルエンザ予防接種を効率的に行う方法

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10月に入り、インフルエンザ予防接種の受付けを開始されたクリニックも多いでしょう。この時期の内科・小児科などは、風邪の患者さんなどが増えてきて非常に混雑しますので、インフルエンザ予防接種も合わせると最も忙しい季節になると思います。

このような状況で、インフルエンザの予防接種をより効率的に行うために、開業医の皆さまは様々な取り組みをされています。最も多いものが、特定の時間帯を「インフルエンザ予防接種専用」の時間にして、連続的に接種する方法です。この方法は、いつでも接種できる場合と比べて作業が効率的であるだけでなく、医師・看護師・受付スタッフが明確な意図で統一して動けるため全体のオペレーションの面でもよいやり方だと思います。

しかし一点だけ問題があります。

それは患者さんから見るとどうなのかという問題です。

ある特定の時間帯だけ、インフルエンザ予防接種専用とするということは、患者さんはそれ以外の時間には接種できないということになります。例えば、毎日11:00~12:00と16:00~17:00がインフルエンザ注射の時間と決めた場合、その時間に行けない患者さんは対象外となってしまいます。もちろん、どうしてもという場合には通常の診察と同時に接種できるようにすることで、この問題を回避することはできます。しかし、それをやりすぎるとせっかく効率性を確保するために設けた時間帯に予約が埋まらず、本末転倒となってしまうことも考えられます。

そこで今回のテーマである「患者さんの利便性を損なわずに、インフルエンザ注射を効率的に行う方法」が必要になってきます。

その方法は、下の表のようなものです。

インフルエンザ予防接種を毎時間に設定

つまり、「毎時間20分だけインフルエンザの予防接種の時間帯を設ける」のです。例えば、9:00~9:40は一般診療として、9:40~10:00までをインフルエンザ専用とします。これを毎時間行うことで、患者さんはいつでも好きな時間帯を選んで予約でき、なおかつクリニック側は20分間に連続接種することで効率性を確保することができます。

毎時20分であれば、1日でおよそ2時間分のインフルエンザ予防接種の枠が確保できることになり、一般的にはちょうどよい長さだと思います。

順番待ち制のクリニックでは少し運用が難しいかもしれませんが、予約制をとっている場合にはなかなか良い手だと思います。これに診療予約システムを絡めることで、患者さんも便利に、受付スタッフの予約受付業務も最小限に抑えることができます。オペレーションの効率化と、患者さんの利便性のジレンマに悩んでいる先生は、是非検討してみてください。

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増患・集患と診療予約システム

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今回は、クリニックの増患・集患に診療予約システムは貢献できるのかという点について書いてみたいと思います。

ご存知のとおり、医療機関は広告に関する規制があります。かなり緩和されてきましたので、以前ほどではないですが、やはり積極的にPRするのが難しい業界であることは間違いありません。最大のPRの機会である新規開業時にある程度の集患ができなければ、新患を取る手段が限られてくるため、思った以上の苦戦をしてしまうこともあり得ます。一方で、開業時にはあまり集患がうまくいかなかった場合でも、医師の評判やその後の地道なPRで患者さんが患者さんを呼び、増患に成功するクリニックも存在します。

診療予約システムが集患、増患に役立つかどうかというのは難しい質問ですが、明らかに下記のようなメリットがあると思います。

1. 予約制の場合
24時間予約受付ができるので、他のクリニックが電話に出れない夜間や休診日にも患者さんが予約をしてくれる可能性があります。「今、予約ができる」ということは患者さんにとって病院・クリニックを選ぶ理由の1つになります。これは、新規集患についてもそうですし、既存患者に選び続けてもらうためにも一定の効果があるでしょう。

2. 順番待ち制の場合
診療予約システムを導入し、ネット順番待ちができるようになると「院内待ち時間」が格段に減ります。
ネットで順番待ちされる方は、システムがおしえてくれる診察開始予定時刻の5~15分ぐらい前に来院されることが多いです。一方、予約システムを導入しているクリニックでも直接来院される患者さんは、同じ状況でも30~90分ほど待つ場合もあります。

思考実験として、まったく同じ立地にまったく同じドクターが行うクリニックが2つあって、一方は診療予約システムがあり他方は無いとした場合、患者さんはどちらを選ぶようになるでしょうか?ただシステムがあるかないかだけの違いですが、好んで後者のクリニックを選ぶ患者さんはいないでしょう。

こう考えると、患者さんへのサービスの差別化を通して、診療予約システムは集患・増患に貢献できると言ってしまってもいいのかもしれません。

また、診療圏の拡大という視点もあります。つまり、「何分待つか行ってみないとわからないクリニック」と、「ネットで後何分後に診察が受けられるかわかるクリニック」ではどちらが診療圏が広くなるかということです。例えば同じ30分待ちだとしても、前者は待合室で待たなくてはなりません。一方で後者のクリニックは、移動も含めて30分かけていけば「ちょうどいい」わけですから、10分離れていてもあらかじめ時間が読める方がよいと判断される患者さんもいるかもしれません。これまでは、患者さんにとって待ち時間は単なるアイドルタイムだったのですが、診療予約システムがある順番待ちのクリニックでは、「移動時間」に変えることができるのです。これによって、自宅からの距離が少し遠くても「時間が見える」ことで患者さんに選ばれる可能性が高まるのです。これが診療圏の拡大の視点です。

診療圏の拡大による集患・増患

以上のようなメリットを患者さんが感じることによって、診療予約システムは集患・増患に貢献できると思います。

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待ち時間の原因は患者さんの数よりも偏りにあり

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今回は、クリニック側にも患者側にも悩ましい問題となる「待ち時間」の問題について考えてみたいと思います。

診療予約システムを検討している先生にその理由を伺うと、「患者さんの数が増えてきて、待ち時間が長くなってきたから」と言われることがあります。これ自体は間違いではないのですが、厳密には患者さんの「絶対数」よりも、患者さんの「来院時刻の偏り」のほうが待ち時間の長さに大きな影響を与えます。もちろん絶対数が多いことも待ち時間に影響しますが、その影響は来院時刻の偏りの比ではありません。そして、診療予約システムはこの偏りを平準化することによって、「待ち時間」という問題を解決しようとするものなのです。

ここでは、9時から12時まで診察している順番待ち制のクリニックの場合で見てみましょう。例えば、1時間に20名の患者さんを診られる場合、午前診で合計60名の患者さんの診察が可能です。

ここからは思考実験ですが、どの患者さんも3分で診察が進んでいくとして、もし9時の受付開始と同時に60名の患者さんが一斉に来院したとしたら、患者さんののべ待ち時間は何分になるでしょうか?

最初の患者さんは0分待ちで、最後の患者さんは59名×3分=177分待ちです。患者さんののべ待ち時間を計算するとしたら、懐かしの等差数列の和ですね。計算結果は5,310分、すなわち88.5時間。のべの数字ですが、わずか3時間の間に3日以上待ったのと同じことになります。恐ろしい数字ですね。

では、もし患者さんがそれぞれ3分おきに来院したらどうでしょうか?1人目は0分、2人目は9:03来院ですぐ診察、院内待ち時間は0分ということになります。よって、患者さんののべ待ち時間は0分ということになります。要するに誰も院内では待っていない理想的な状態です。

このように、患者さんの絶対数は同じなのに、来院時間の偏りだけで想像を絶する巨大な院内待ち時間が発生してしまうのです。

当然、1名3分診療というのは現実には維持できませんので、無駄な思考実験のように思われるかもしれません。しかし実はポイントはそこではありません。この実験のポイントは「患者さんが診察開始予定時刻に来院すれば院内待ち時間は0分になる」というところにあります。そして、それを実現するのが診療予約システムなのです。

診療予約システムには「診察開始予定時刻」を計算し、それを患者さんに知らせる機能があります。そして、予定時刻に近いタイミングで来院していただくことによって、「院内待ち時間」を最小にしようとする仕組みであると言えます。よって、診察が3分で終わらなければ、診察開始予定時刻がその分遅れて計算されますので、新しい診察開始予定時刻に目がけて来院すればよく、待ち時間を最小化する仕組み自体に問題は生じないのです。

というわけで、診療予約システムの肝は「診察開始予定時刻の計算の正確さ」と「それを患者さんに知らせる方法」ということになります。これらは、過去エントリー「待ち時間表示の罠」「もうすぐ診察お知らせメール」「待ち時間はモバイル表示の時代へ!」で詳述していますので是非ご参照ください。「診療予約2013」は、システムができうる範囲で最も正確な待ち時間計算のできるシステムであり、それをリアルタイムで患者さんに伝えることができる、よく考えられたシステムであることがお分かりいただけると思います。

是非「診療予約2013」を利用して、患者さんの院内待ち時間を減らしてあげてください。弊社スタッフ一同、一生懸命サポートさせていただきます。

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予約キャンセルと予約日リマインダーメール

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今回は、診療予約システムの運用時に見落としがちな点として、「予約のキャンセル」と「予約日リマインダーメール」の関係性について書いてみたいと思います。

予約制のクリニックにおいて、予約キャンセルとは悩ましい問題の1つです。例えば、予防接種ではワクチンを仕入れる必要があり、キャンセルのせいで使いきれなかった分は廃棄しなくてはならないため完全にクリニック側の損失となってしまいます。中には大変高価なものもあるので、管理を徹底するためにキャンセルポリシーを設定するクリニックも少なくありません。

このように、できればキャンセルはしてほしくないのが本音なのですが、患者さんがどうしても行けなくなった場合のために、診療予約システムにはネットから予約のキャンセルができる機能があります。ちなみに「診療予約2013」では、ネットからの予約キャンセルがいつまで可能か設定することもできるようになっています。例えば、「〇日前までネットキャンセル可能」「当日〇分前までネットキャンセル可能」のように設定できるようになっています。

一方、診療予約システムには予約日が近づくとメールでお知らせするリマインダー機能があります。これは患者さんに予約日時を忘れないようにしてもらうためのもので、予約日の1~3日前に送ることが多いでしょう。「診療予約2013」では「まもなく予約日メール」と呼んでいますが、こちらも上記のように送信するタイミングを設定できるようになっています。

そして、予約システムの運用時に見落としがちなのが、この2つの機能の関係性なのです。

まず、キャンセルポリシーを考える際には、「いつまでだったら仕入に間に合うか」「いつまでだったら空いてしまった枠を後から埋めれそうか」といった観点で考えることが多いでしょう。どちらかというとクリニック側の視点でタイミングを決定することになります。

一方で、「まもなく予約日メール」の送信タイミングについては、「いつ頃送ってあげると、患者さんに便利だと思ってもらえるか」「いつごろ送ってあげると、患者さんが別の予定を入れる前に気づくか」といった観点で考えることが多いでしょう。これは、患者側の視点でタイミングを決定しているとも言えます。

こうして別々の観点で決定した結果、「まもなく予約日メール」が送られるタイミングより、ネットキャンセルの締切のタイミングが早いとどうなるでしょうか?患者さんが「まもなく予約日メール」を受取った際に、「しまった!別の予定を入れてしまったのでキャンセルしなければ!」と思っても、ネットからキャンセルできないためクリニックに電話を掛けることになります。これではせっかく予約システムがあるのに、患者さんもスタッフも余計な手間が増えてしまいます。

以上見てきたように、この2つの機能はつい別々の観点で運用を検討してしまいがちですが、実は強い関係性のある項目なのです。たとえ運用開始時に適切なタイミングに設定されていたとしても、何かの拍子に片方のタイミングを変えてしまい、患者さんにとってちぐはぐな設定になってしまうこともあり得ます。理路整然とした美しい運用のためには、ちょっとした注意が必要なのです。

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関連記事: 診療予約システムを利用するとキャンセル率が上がる? 
関連記事: 患者さんから見た診療予約システム

参考サイト: ネット予約を行うと、キャンセル率が上がりませんか?

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「待ち時間」と「院内待ち時間」の分離

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今回は、診療予約システムがどのように「待ち時間」という課題を解決するかについて書いてみたいと思います。

医療機関に対する不満について患者さんにアンケートを取ると、たいてい1番になるのが「待ち時間」です。ネット上にもたくさんのアンケートが公開されており、そのほとんどで圧倒的に1番の不満という結果が出ています。

患者さんがはじめて病院を選ぶ際には、その待ち時間はわからないことが多いため、まずは立地や評判などで選ぶことが多いようです。一方で、初診時に待ち時間に不満を感じてしまうと、次は別の病院・クリニックを選んでしまう可能性もあります。特に、仕事をしている方、子育てに忙しい世代などはシビアに判断するのではないでしょうか。このように、待ち時間は事前にそれを知り得ないので病院を「選ぶ」基準にはならないのですが、病院を「変える」基準になり得るという意味では大変重要な要素です。

診療予約システムはこの課題の解決に「待ち時間」と「院内待ち時間」の分離というアプローチをします。従来の病院・クリニックにおける「待ち時間」というのは受付開始から診察開始までの時間、つまり「院内待ち時間」と同義でした。一方で、診療予約システムは「待ち時間」と「院内待ち時間」を別々のものと捉え、「院内待ち時間」を短縮することによって、医療機関と患者双方の悩みであった「待ち時間」の問題を解決します。

これまで順番待ちのクリニックでは来院しないと順番を取れなかったのですが、診療予約システムを利用すると自宅からでもオンラインで順番を取れるようになります。そのため、ネットから順番待ちする際に診察開始予定が60分後だとしても、わざわざ院内で待つ必要がなくなるのです。患者さんは10分ぐらい前に院内にいればよいので、それまで自宅で待機したり、外で時間をつぶしたりしてから来院できます。この仕組みによって、順番待ちしてからの「待ち時間」は50分で、「院内待ち時間」は10分ということが可能になるのです。これが、診療予約システムによる「待ち時間」と「院内待ち時間」の分離です。

待ち時間と院内待ち時間の分離の概念図

従来の待ち時間対策というのは、イコール院内待ち時間対策のことでした。つまり、患者さんが来院した瞬間に待ち時間が発生するのですから、それを短くするにはその前の患者さん達の診察時間を短くするしかありません。よって、これまでの待ち時間対策の多くは、いかに効率よく診察するか、業務の無駄を無くすかという観点から改善が検討されてきました。

しかし、これがあまりに行きすぎると、「確かに待ち時間は改善されてきたけど、最近診察に時間をかけてくれなくなった。」となってしまい、肝心の診察の満足度にマイナス評価が出てしまいます。患者さんに喜んでもらうために待ち時間の短縮を目指したのに、そのせいで別の不満を抱かせることになっては本末転倒です。ところがこの問題は、「待ち時間=院内待ち時間」である以上避けては通れないものでした。しかし、診療予約システムを導入して「待ち時間」と「院内待ち時間」が分離されると、医療の部分では何も変えることなく自然なかたちで「院内待ち時間」を短縮することができるのです。

クリニックからしてみれば、患者さんが多いことは経営上は喜ばしいことなので、全体の「待ち時間」が長くなるのは致し方ないことです。そんなクリニックでも、診療予約システムを導入することで「待ち時間」と「院内待ち時間」を分離し「院内待ち時間」を短くすることができれば、「実際は混んでるけど、院内待ち時間は短い」という理想的な状態をつくることができるのです。

是非、「診療予約2013」をご利用いただき、患者さんの「院内待ち時間」を短縮してあげてください。

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関連記事: クリニックの待合室と駐車場問題
関連記事: もうすぐ診察お知らせメール
関連記事: 関西エリア独特?電話で順番待ちサービス。

参考記事: 順番待ち時間解消策としての予約システム
参考記事: 待ち時間対策としての時間帯予約システム

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