投稿者「ryota」のアーカイブ

直接来院とネット順番待ちとの待ち時間の違い

診療予約システムをお探しですか?
それでは、早速はじめましょう!

受付順番制のクリニックで診療予約システムを利用した場合、待ち時間にどのぐらい違いが出てくるかをまとめたいと思います。

まずネット順番待ちの患者さんの平均院内待ち時間ですが、多くの場合に約15分になります。ネット順番待ちを利用すると、自分の診察開始予定時刻が近づくまで自宅や外で時間を調整することができます。よって、普通に来院される方よりも待ち時間は短くなります。

また、待ち時間の分布でいうと1~30分の間になり、10分以下の患者さんは約25%程度になります。いくら長くても30分を超えることはほとんどなく、待ち時間の振れ幅が比較的狭くなるということが挙げられます。

さらに、ネット順番待ちというのは、当日の患者さんの数や来院タイミングの偏りに左右されにくいという特徴もあります。つまり、ネット順番待ちをする患者さんは、各自の診察開始予定時刻に合わせて来院されるので、院内待ち時間は混雑具合の影響を受けないということです。

一方、直接来院された患者さんの待ち時間は、その日の患者さんの絶対数や来院タイミングの偏り具合によって大きく変わってしまいます。そのため、平均をとることにあまり意味がありませんが、大体の場合30分以上にはなってしまいます。分布としては、1~60分と幅が広がり、長いときには90分ということもあり得ます。このように院内待ち時間の個人差が大きくなってしまうことがあるのが、直接来院の待ち時間の特徴です。

以上をまとめると、

1. ネット順番待ちは患者さんが自分で待ち時間をコントロールできるが、直接来院の患者さんは待ち時間をコントロールすることができない。

2. 結果として、ネット順番待ちでは待ち時間の大幅なブレが少なくなる。
(1~90分が1~30分に)

3. また、ネット順番待ちでは平均院内待ち時間は大幅に短縮される。
(30分以上が15分程度に)
 
見てきたように、ネット順番待ちというは患者さんにとって大変メリットのある仕組みです。順番待ち制のクリニックで、待ち時間の長さや、日毎・患者ごとの待ち時間の振れ幅の大きさにお悩みの場合は、是非診療予約システムの導入をご検討ください。きっと患者さんに喜んでいただけると思います。

それではまた、次回のエントリーで。
ツイート、いいね!していただけると嬉しいです!

>> 診療予約システム「診療予約2013」は初期費0円!

過去記事: 過去の記事一覧はこちらから

関連記事: 「待ち時間」と「院内待ち時間」の分離
関連記事: クリニックの待合室と駐車場問題
関連記事: 順番予約システムの様々な運用方法

キーワード: 開院待ち,行列,オープン前,受付開始時刻,受付け開始前,待ち時間の差,違い

時間帯予約制をとると起こる面白い現象 その2 

診療予約システムをお探しですか?
それでは、早速はじめましょう!

以前、「時間帯予約制をとると起こるおもしろい現象」という記事で、書き残したことがあったので今日はそれをまとめたいと思います。

前回は、時間帯予約制をとってしばらくすると、患者さんの来院タイミングが勝手に分散してくる現象について書きました。

この状態を客観的にみると、興味深い点が2つあります。

1つ目は、この状態になると全体の院内待ち時間が最短になるということです。

「待ち時間の原因は患者さんの数より偏りにあり」でも紹介したとおり、患者さんがあるタイミングに偏って来院してしまうと、のべ待ち時間がすごく長くなってしまいます。予約制をとるということは、予約時間になったら患者さんが来院するということですので、普通は各時間帯の開始時刻に来院が集中するはずです。

よって、院内待ち時間は比較的長くなるはずなのですが、前回説明したのはまさにこのケースにおいて、患者毎に来院タイミングが「早い派」「普通派」「遅い派」に分かれる現象についてでした。よって院内待ち時間は長くなるどころか、分散することによって最短になるのです。

私の仮説が正しければ、患者さんは試行錯誤の中で、「早く行くのがいい(待ち時間が短くなるから)」「普通に行けばいい(待ち時間が短くなるから)」「あえて遅く行くのがいい(待ち時間が短くなるから)」とそれぞれ行動を変化させ、結果的に待ち時間の最適化、最小化につながるということです。

2つ目は、この状態を客観的に見ると、予約制なのに受付順番制の運用をしているように見えるということです。繰り返しになりますが、予約制をとるということは各時間帯の開始時刻に来院が集中するはずです。しかし、この状態になると、患者さんはまるで計ったかのように少しずつずれて来院されます。そしてこれは、受付順番制でネット予約を使って院内待ち時間を短くする手法とまったく同じことが起こっているのです。

受付順番制でネット予約を導入するメリットは、待ち時間を見える化し、患者さんが自分の意思で来院タイミングを調整し、院内待ち時間を短縮できるようにすることです。例えば、自宅から10分のクリニックにネット順番待ちし、15分前に「もうすぐ診察お知らせメール」が届くようにしておくことによって、診察5分前にクリニックに到着するのです。この仕組みを患者さんが使い出すと、来院タイミングが分散されるようになります。患者さんはみな5~10分前にクリニックに来ようとするので、それぞれの来院間隔もだいたい同じになってきます。このようして院内待ち時間を短縮しようとするのが、順番待ち制における診療予約システムの役割です。

時間帯予約制をとって来院タイミングが平準化した状態は、これとまったく同じメカニズムです。順番待ちと予約制という相容れない運用方法をとっているにもかかわらず、同じ仕組みで待ち時間が短縮されるのは本当に面白いと思います。

このように予約制をとっていても受付順番制をとっていても、待ち時間の短縮は可能です。ぜひ、診療予約システムを活用して、院内待ち時間対策を行ってみてください。

それではまた、次回のエントリーで。
ツイート、いいね!していただけると嬉しいです!

■ 時間帯予約制の詳細はこちらのスライドでチェック!

過去記事: 過去の記事一覧はこちらから 

関連記事: 時間帯予約制をとると起こる面白い現象
関連記事: 「待ち時間」と「院内待ち時間」の分離

目指すのは適度に混んでる待合室

診療予約システムをお探しですか?
それでは、早速はじめましょう!

突然ですが、ちょっとイメージしていただきたいことがあります。それは、全く誰も待っていない待合室です。患者さんがここに入れば、すぐ診察してもらえるでしょう。でも、もしあなたが患者だとしたら、ちょっと不安だなと思わないでしょうか?

一方で、患者さんで溢れかえっていて椅子が全部埋まっている待合室があったとします。ここに入れば立って待つのか、また、後で座れたとしてもいつ診察してもらえるのか。もしあなたが患者だとしたら、ちょっと不安だなと思わないでしょうか。

そう考えてみると、患者さんにとって理想的なのは「適度に混んでる待合室」ということになります。もしかしたら、病院・クリニックの目線からしても理想なのは、「適度に混んでる待合室」かもしれません。しかしそうだとしても、都合よく「適度に混ませる」ことなんてできないだろう、というのが常識的な考え方ではないでしょうか。

しかし、こう考えると、もしかしたら可能だと思われるかもしれません。

待合室の10個の椅子に、会計待ちが2名、診察待ちが3名座っています。実は、オンラインで5名が待っていますが、その人たちはそれぞれ、診察予定時刻の10分前まで近所や自宅で時間を調整しています。1名診察が終わるごとに、メールが届き「あ、そろそろ自分の順番だ」と次の患者さんがクリニックに入ってきます。これは受付順番制のクリニックで診療予約システムを利用した場合に実現できることです。まさに「適度に混んでいる」、しかも「一定に混んでいる。」状態です。

ここに新しい患者さんが入ってきた場合、実は8人待ちなので、ネットで予約をしている人達が後から入ってきて、順番を抜かされたように感じてしまいます。この点は、受付時に全部で8人待っている旨伝え、約30分ぐらいかかるなどと説明する必要があります。患者さんの症状にもよりますが、それであれば「外で待とう」となるか「座って待とう」となるか、「30分待つなら別を探す」となるかはわかりません。ただ、「入る前に諦める」ということは無くなるでしょう。

この状態を常に維持することは当然できませんが、診療予約システムを利用することによって「適度に混んでる待合室」を目指すことは、それほど突飛な考えだとは思いません。適度に混んでいる待合室のいいところは以下の7つにまとめられます。

<適度に混んでいる待合室の7つのメリット>
1. 飛び込み患者があきらめないで入ってきてくれる
2. 待合室の混雑が緩和され、待っている人のストレスが緩和される
3. 院内待ち時間が減る(自宅や、近所で直前まで時間を調整できる)
4. 院内感染リスクが下がる(待合室の滞在時間が減るため)
5. 駐車場などがいっぱいになる可能性が減る
6. 待ち時間に対するクレームが減る(院内待ち時間が減るため)
7. 受付スタッフの負担が減る(来院処理業務の平準化、時間確認やクレームの減少)

このように、院長にとっても、スタッフにとっても、患者にとっても嬉しいことしかありません。あとは実現できるかどうかだけです。

なにも完璧な「適度に混んでる状態」をつくる必要はありませんし、実際、それは難しいでしょう。しかし少しでも理想に近い状態を目指すことが院長先生、スタッフ、患者さんのメリットになるとしたら…。あなたも診療予約システムを導入して「適度に混んでる待合室」を目指してみませんか?

それではまた、次回のエントリーで。
ツイート、いいね!していただけると嬉しいです!

>> 診療予約システム「診療予約2013」は初期費0円!

過去記事: 過去の記事一覧はこちらから 

関連記事: 順番待ち診療予約システムの肝になる2つの機能
関連記事: 「待ち時間」と「院内待ち時間」の分離

キーワード: 待合室、待ち時間、混雑、短縮、順番待ち、システム、診療予約システム,椅子,イス,並び方

悔しいけれど予約システムだけでは解決できない問題

診療予約システムをお探しですか?
それでは、早速はじめましょう!

今回は、診療予約システムを導入する際に注意すべき点について書いてみたいと思います。

診療予約システムを検討する理由の多くは「待ち時間の問題を解決したい」というものです。確かに診療予約システムには、この問題を解決できる機能があります。しかし、単に診療予約システムを導入するだけでは、待ち時間の問題を全く解決できないことがあります。それはなぜでしょうか?

一言でいうと、それは元々の受付の運用方法に無理があるからです。

典型的な例としては、いわゆる「予約優先制」の運用が挙げられます。この予約優先制で運用していると必ず起こる問題があるのですが、実はその問題はシステムを導入するだけでは解決できません。何故なら、問題の原因はシステムの有無でなく、予約優先制の運用方法そのものに内在しているからです。

逆に言うと診療予約システムを導入しなくても、運用を変えることによって根本的な問題を解決できます。本当は診療予約システムを導入していただきたいのですが、実際は紙の予約表を使っていても同じように問題の解決はできてしまいます。本当に「待ち時間の問題を解決したい」と思っているのであれば、システムの導入だけでなく、そもそもの運用にも目を向ける必要があるということです。

一方で、このケースにおいても診療予約システムを導入するメリットはあります。それは、新しい運用に変える際に大きなサポートツールになるということです。例えば、ネット予約を導入することで、受付スタッフの負荷を増やさずに予約の比率を上げることができます。あるいは、新しい運用に必要となる順番の並び替え(予約表上の順番と受付順番)をシステムが自動で行ってくれることも、運用変更のアシストになります。もちろん紙の予約管理表でも運用変更は行えますが、システム化したほうが圧倒的に効率がよくスムーズに運用変更ができるというわけです。

以上見てきたように、本当に解決すべきは「患者さんの長い待ち時間」であって、それを生む原因が運用方法そのものにある限り、単にシステムを導入しても解決しません。また、無理のある運用に合わせてシステムをカスタマイズしても、無理な運用がスムーズになるだけで、根本的な解決になりません。当然ですが、運用方法に潜む問題発生の本当の理由をつきとめ、それを取り除くことが必要なのです。

開業医の皆さまで「今までうまくいっていた方法が、何故かうまくいかなくなってきた。」「患者さんの待ち時間を何とかしたいが、システムを入れるだけで本当に解決するのか?」といった問題を抱えている場合は、是非当社までご相談ください。(お問合せフォームはこちら)

それではまた、次回のエントリーで。
ツイート、いいね!していただけると嬉しいです!

>>診療予約システム「診療予約2013」で時間帯予約の運用を!

過去記事: 過去の記事一覧はこちらから 

関連記事: 診療予約システムが取り除く「限界」 
関連記事: 順番待ち診療予約システムの肝になる2つの機能 
関連記事: 診療予約システムに本当に必要な機能とは? 

キーワード: 導入目的,目標達成,システム化,課題,本当の原因,本当の理由,根本的

データに基づくクリニック名の付け方

診療予約システムをお探しですか?
それでは、早速はじめましょう!

今回は診療予約システムの話を離れて、クリニックの名前について書いてみたいと思います。

開業される際に必ず悩むのがどんなクリニック名にするかではないでしょうか?考えるのは楽しい反面、一旦決めてしまったらずっと一緒に歩んでいく名前なので、いろいろと悩みながら考える先生が多いだろうなと思います。

今回は、クリニック名を考える際の1つの方法論として、データに基づくクリニック名の付け方について書いてみたいと思います。その後で、データとは真逆になってしまいますが、私の個人的に好きなクリニック名についてもまとめてみたいと思います。

 

データに基づくクリニック名称の付け方

データに基づくクリニックの名前の付け方というのは、インターネットの検索データをリニック名を付ける際の参考にする方法のことです。インターネットで検索されるキーワードというのは、2つの意味で参考に値すると考えられます。

1つ目は、キーワードに使われる頻度が高いワードは、患者さんにとって馴染みのあるワードということです。馴染みがあるものと無いものでは、あるもののほうが良い印象を抱きやすいことは心理学でも証明されています。であれば、よい印象をいだく患者さんの数が多いキーワードを取り入れるのが理に適っているのではないでしょうか。例えば、「〇〇医院」「〇〇クリニック」「〇〇診療所」のどれが、患者さんがよく使うと思いますか?想像はできますが、検索データが数字でそれを示してくれます。この3つについては、この後実際のデータをご覧にいれます。

2つ目は、「Web時代におけるクリニック名の考え方」でも書いたようにクリニックのWebサイトのSEO上の効果が期待できるということです。より多くの方が検索するワードの入っているクリニック名称のほうが、そうでないものよりも検索に引っ掛かりやすくなりますし、上位表示もされやすくなります。せっかくつくったWebサイトを患者さんに見ていただくには、サーチエンジン対策が必要です。クリニック名称により検索されやすいワードを入れておくことによって、自然とサーチエンジン対策ができるという意味で、検索データは参考に値すると思います。

 

【データ1】 医院?クリニック?診療所?

開業医の多くが、「ご自身の名字+医院orクリニックor診療所」という名前を付けています。

(例) 児島医院、児島クリニック、児島診療所

では、これらの同じ意味を持つ言葉のうちどれが一番検索されているでしょうか?

今は断然「クリニック」です。これは想像できるかもしれませんが、1年前までは「医院」のほうが多かったわけですから、そちらのほうが逆にちょっと意外かもしれません。今現在ということを考えれば「クリニック」を選ぶのがよさそうです。

 

【データ2】 婦人科?レディースクリニック?

レディースクリニックという名称も増えてきたように思いますが、実際はどうでしょうか?

なんとすでにレディースクリニックのほうが検索数が多くなっています。イメージも良いので、自信をもってレディースクリニックに決められるということになります。

というように、検索データというのは意外に参考になるものです。もちろん、「これでいくぞ!」という強いこだわりがあればデータを見る必要はないと思いますが、迷った時の判断材料にはなり得るのではないでしょうか?

最後に、私が「いい名前だな」「うまいな」と思うクリニック名について一般化してまとめてみます。

 

1. 診療科目、専門分野を入れる

(例) 児島胃腸科クリニック ⇔ 児島クリニック
(例) 児島こどもアレルギークリニック ⇔ 児島こどもクリニック

自分がかかるべきかどうか一目瞭然なので安心です。また専門分野がわかると、合致する症状の場合はこのクリニックに行ってみようという気になります。

 

2. ひらがなを使う

(例) 読みにくいドクターの名前をひらがなにする、小児科でなくこどもクリニック、どうぶつ病院 

当然、柔らかくなるので印象もよく、こどもでも読めるので良いですね。1と組み合わせると、「こじま整形外科」のように文字のメリハリがつくのも個人的にはいいな思います。柔らかすぎず、堅すぎずの絶妙のバランスを感じます。

 

3. 院長の想いを伝える

(例) こども支援〇〇小児科、こども元気〇〇小児科

これは完全に好き嫌いの問題ですが、なんかいいですよね。このようなクリニック名を付けるお医者さんは、きっといい先生だと思ってしまいます。

 

4. 地理情報を入れる

(例) 赤坂駅前こどもクリニック、檜坂公園レディースクリニック

どのあたりにあるかすぐに想像できるので、よいと思います。駅前などは明らかに立地上のメリットがあるので、それを全面に出しているわけですが、実はサーチエンジン対策にもなります。患者さんは「駅名+クリニック」などの検索をすることがあるため、名前に「駅前」と入っていると検索で上位表示される可能性が高まります。

以上、後半は私の好き嫌いですので置いておいたとしても、データを活用したクリニック名称の考え方が、これから開業される皆様の参考になれば嬉しいです。

それではまた、次回のエントリーで。
ツイート、いいね!していただけると嬉しいです!

>> 診療予約システム「診療予約2013」は初期費0円!

過去記事: 過去の記事一覧はこちらから 

関連記事: Web時代におけるクリニック名の考え方 
関連記事: クリニックのWeb制作とSEO 

キーワード: 診療所、病院、医院、医療法人、クリニック、開業、名前、名称、ネーミング、評判、人気、クチコミ、クリニック名、参考、一覧、ハウツー、how to、イメージ、インパクト