診療予約システム(順番待ち版)」カテゴリーアーカイブ

順番待ち制で利用する診療予約システム

毎日予約がいっぱいだからネット予約は必要ない?

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今回は予約システムのご提案時にたまに出てくる「毎日予約がいっぱいだからネット予約は必要ない」という件について考えてみたいと思います。

私もはじめてこの言葉を聞いたとき、毎日いっぱいだったらネット予約を取る枠がないので、確かに意味がないなと思いました。私が聞いた先生は、2ヶ月先までほとんどいっぱいとのことでしたので、これでは予約システムを入れても、結局予約が取れないシステムになってしままうと思ったのです。

しかし、よく考えてみると私の考えは間違っていることに気づきました。

というのは、確かに本日時点での予約枠は2ヶ月先まで満杯かもしれません。しかし、逆に考えるとその枠は2ヶ月前にはすべて空いていたということになります。そして、2ヶ月の間かけてその枠に電話予約や次回予約が取られて、現在いっぱいになったはずなのです。

ということは、ネット予約を開放すれば、電話予約で受付ていたものがネット予約にかわるかもしれないということになります。そして、そうすれば予約受付業務の軽減や24時間ネット予約といったネット予約導入のメリットを得られるのです。

以上のように、現時点での予約表ではなく、時間の流れの中で予約表を見たときに、「毎日予約が常にいっぱい」ということはあり得ないのです。考えれば当たり前ですが、毎日いっぱいの予約表を見て、同じように考えている先生も案外多いのではないかと思います。

むしろ、予約がいっぱいのクリニックほど予約受付業務は多いのですから、それをネットに振り分けることがスタッフの負担や患者さんの利便性にとってよりプラスになりやすいとも言えます。もし、予約でいっぱいだからネット予約は意味がないとお考えの先生がいらっしゃいましたら、上記のように考えていただき、ネット予約の導入をぜひご検討ください。

それではまた、次回のエントリーで。
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受付順番制と予約制のどちらがいいかはネット予約利用率で決める

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今回は、クリニックの受付方法の選択方法についてまとめてみたいと思います。

以前も書いたとおり、クリニックの受付運用を受付順番制にするか予約制にするかというのは、とても難しい問題です。クリニックにとって、どちらが最適な受付方法かというのはとても判断しにくいものです。というのは、この選択によって患者さんの待ち時間や利便性だけでなく、受付スタッフの業務負荷や待合室・駐車場といったクリニックのリソースまでが影響を受けるからです。

このように、最適な受付方法はそれぞれのクリニックの状況により異なるため、受付順番制と予約のどちらが優れているとは一概に言えません。しかし、こと「待ち時間の短縮」というテーマに関しては1つだけ言えることがあります。それは、受付方法を決定する際には「患者さんのネット予約率が高いかどうか」が重要なポイントになるということです。

「クリニックのボトルネックはどこにある?」でも書いたとおり、待ち時間の問題を根本的に解決するためには来院タイミングを分散させるしかありません。従って、診療予約システムを導入することによって、待ち時間を解消しようとするならば、次のAかBのいずれかの方法を採ることになります。

A. 受付順番制を採用し、できるだけたくさんの患者さんにネット予約を利用してもらう。これによって、来院タイミングが分散される。

B. 予約制はそれ自体が来院タイミングの分散になるので、待ち時間解消の観点からすると予約システムは補助的な役割に過ぎない(無くても良い)。ただしシステムを導入すれば、患者側には24時間予約というメリットがあり、クリニック側にはスタッフ負荷の軽減というメリットが生まれる。

以上のとおり、受付順番制ではネット予約率が高くないと来院タイミングの分散が起こりません。よってネット予約率の高いクリニックでは十分な効果が得られますが、あまり低いと一部の患者さんにしかメリットがない状態になってしまいます。一方、予約制であればそれ自体に来院タイミングが分散する機能がありますので、ネット予約率は関係ないということになります。

では、ネット予約率が高くなるのはどんなクリニックでしょうか?

最も利用率が高くなるのは、小児科です。「ネット予約率100%のクリニック」でもご紹介したとおり、小児科では1日のすべての患者さんがネット予約ということすらあり得ます。これであれば、受付順番制にして来院タイミングを分散させれば、院内待ち時間の問題はかなり解消するはずです。

次にネット予約率が高くなるのは婦人科、皮膚科、眼科、心療内科、精神科、小児科としても利用される内科などです。あとは、高齢者比率が高まってくる耳鼻咽喉科、一般内科というところです。

当然、ネット予約率の高低の前に、それぞれの診療科目に適した受付方法がある場合もありますし、先生の運営ポリシーというのもあると思います。しかし一般論としては、ネット予約比率が高い科目・エリアであれば受付順番制でも十分に来院タイミングの分散が起こり、院内待ち時間が極端に長くなることを防ぐことができます。こうすれば、予約制をとることによって受付スタッフの負荷を増やさなくてすみます。

一方で、ネット予約率が低くなりがちな科目・エリアで受付順番制をとった場合、ネットからの順番待ち予約があまり入らず、けっきょく患者さんは今までどおり来院して待つことになってしまいます。この場合はやはり予約制にして、強制的に来院タイミングを分散するしかありません。そして、一部の患者さんだけでもネット予約を利用してもらって、受付スタッフの負担を軽減するというのが予約システムの活用方法になります。

以上、クリニックの受付方法の選択の際には、ネット予約率が高くなるかどうかで選ぶという考え方についてまとめてみました。受付方法の検討の際の参考になればと思います。

それではまた、次回のエントリーで。
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開業物件と診療予約システム

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今回は、クリニックの新規開業時の物件の特徴と、それに合わせた診療予約システムの活用方法について書いてみたいと思います。

開業医の皆様にとって開業物件を決めることは非常に重要な決断となります。物件の選択を誤ると、患者数が伸びず非常に苦労されることもあります。また、立地は良くても広さや駐車場などが狭いなどの制約があることもあります。これらの要素を検討しながら開業物件を決定するのは、開業という夢に向かっての楽しい作業であると同時に、とても大変なことだと思います。

無事に物件が決まった際に、それぞれの特徴に合わせて診療予約システムを活用する方法

1. 都市部と郊外

一般的に都市部では郊外にくらべて患者さんの年齢層が低いことが多くなります。もちろん郊外のベットタウンなどはファミリー層なども多いので一概には言えませんが、いずれにしても昼間人口の年齢層は都市部が低く、それゆえに郊外は高くなるはずです。

よって都市部では、ネット予約を利用できる患者層が比較的多いので、予約システムを導入する価値が高まると考えられます。ただ一方で、「患者さんの年代別ネット利用率」で紹介した総務省の統計が示すとおり、60歳までの患者さんの多くはインターネットを利用しています。また統計データからの推測ですが、平成28年には「60~64歳」の患者さんも86%以上がインターネットを利用していることになります。高齢者はネット予約ができないというのは、確かにそうですが、この数字を見る限りでは今後は年齢に関係なくネット予約は利用されると考えるほうが自然かもしれません。

よって、都市部ではぜひ診療予約システムを活用いただければと思うと同時に、郊外でも予約システムを利用される患者さんは確実に増えてくるのではないかと思います。

2.駐車場と待合室

決めた物件の駐車場が狭かったり、待合室にどうしても広いスペースを確保できない場合はどうでしょうか。こういった場合、患者さんがある時間帯に集中してしまうと、駐車場や待合室が混雑してしまい、患者さんは診察前に不満を抱いてしまうことがあります。確かに駐車場が空いてなくて駐車待ちしたり、待合室が混んでいてイスに座れなかったりというのはストレスも溜まりますし、病気でつらいときには大変です。

このような物件では、来院タイミングを平準化することが非常に大切になってきます。方法の1つは予約制をとること、もう1つは受付順番制で診療予約システムを利用することです。

予約制をとれば、患者さんは予約時間まで来院しませんので、来院タイミングをコントロールすることが可能になります。ただし、予約受付業務を増えるのでスタッフの負荷が増え、場合によっては増員が必要になるかもしれません。その場合、診療予約システムを利用してネット予約を導入すれば、予約が電話とネットに分散しますので、コストパフォーマンスよく予約制をとることが可能になります。

また、順番待ち制で予約システムを活用すると、患者さんはネットで順番待ちをし、自分の順番が近づくまで来院しません。順番が近づくと「もうすぐ診察お知らせメール」が送信され、来院しますので来院タイミングが自然と分散することになります。こうすれば、駐車場や待合室のキャパシティが足りない場合でも、より効率的に利用してもらうことができます。

3.商業施設内

駅ビルや商業施設内あるいは商業施設併設などの物件の場合、集患にはあまり困らないかもしれません。一方で、混雑が問題となって患者の定着化という面で苦労されることが考えられます。予約制にするのもひとつの手ですが、受付順番制にして診療予約システムを活用するのが相性が良いと思います。というのは、商業施設などでは買い物をしたりして時間をつぶすことが比較的容易なので、順番待ちしてもらって、「もうすぐ診察お知らせメール」が届いたら来院していただくことができるからです。商業施設に入ることの多い眼科などでは、もともと受付順番制がフィットする診療科目ですので、以上のような運用が混雑と待ち時間の問題を緩和してくれるかもしれません。

以上、開業物件の特徴と診療予約システムの関連性についてまとめてみました。これから開業される方はもちろん、開業後の先生にも参考になればと思います。

それではまた、次回のエントリーで。
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キーワード: クリニック,医院,開業物件,テナント,医療モール,メディカルモール,立地,条件,駐車場,広い,狭い,工夫,優良物件,集患

開業と新患と予約システム

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今回は開業時の新患の獲得と診療予約システムについてです。

新規開業時をひかえた医師の皆さんが最も気になると同時に関心があるのが集患ではないでしょうか。開業当初は集患=新患の獲得ということになりますので、新規の患者さんにいかにクリニックを認知していただき、来院していただけるかが勝負になります。

オフラインでは内覧会の実施やその告知、看板などの設置が主な集患方法となります。また、オンラインではWEBサイトを制作し情報を公開する手法も取られます。当然ですが、このような様々な手法をとおして、近隣の患者さんへの認知度を高めることが何よりも重要です。

診療所開設届を提出し手続きが完了すれば、予約を受付けることも可能になります。診療予約システムを利用する場合はこの段階でWEB上に予約システムの告知を開始することになります。

予約システムを導入することは、それを知った患者さんにとって必ずプラスの評価になるでしょう。それは、患者さんに便利な仕組みを提供しようとしている姿勢自体が、先生やクリニックのイメージを向上させますし、実際に予約の利便性や待ち時間の短縮にもつながるからです。別のクリニックに通っていた患者さんで、待ち時間の問題などで悩んでいた場合は、クリニックの変更を検討するかもしれません。

また、予約システムがあれば、開院日前で受付スタッフがいない場合でも、予約受付してくれるので大変便利です。開院後も、受付スタッフが業務になれないうちはバタバタすることも多いので、予約システムが自動的に予約を受け付けてくれるのはとても効率的です。

ここで注意すべきなのは、選ぶ診療予約システムの種類によっては新患のネット予約ができないものがあるということです。「診療予約2013」はもちろん新患の予約を受け付けるかどうか選べるようになっていますが、一部の診療予約システムでは新患はネット予約ができない仕様になっているのです。よって開業時のようにすべて新患という状況では、ほとんど意味のないシステムということになってしまうのです。

新患でもネット予約ができるシステムを導入し、上記のような様々な施策を十分に実行すれば、開院前にかなりの予約が入ってくることもあります。もちろん、エリアや科目、時期などによって違いますが、新規開業時に予約システムからどんどん予約が入ってくることは今や珍しい話ではありません。

このように開業初期の新患獲得に成功された開業医の皆さんで、予約システムをご利用いただいた方には「本当に開業時から入れておいて良かった」「まさかこんなにネット予約が入ってくるとは思わなかった」といったお言葉をいただきます。

クリニックは医療機関という性質上、積極的にPRできるのは開業のときがピークです。この時期を逃すと次のPR機会自体を作りにくく、地道な努力を重ねて集患し、患者さんの定着を行っていかなくてはなりません。というわけで、もし予約システムを利用する可能性があるなら、この最も大事な新規開業時に導入されることを強くお勧めしています。

「診療予約2013」は、初期費0円ですので、万が一必要性がなくなった場合も、費用上のリスクは最小限で済みます。開業時の新患獲得のために、ぜひ導入をご検討ください。

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キーワード: 医院開業,新規開業,クリニック,診療所,病院,新患,集患,増患,開業物件

クリニックのボトルネックはどこにある?

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今回は、クリニックの待ち時間の観点から、そのボトルネックについて書いてみたいと思います。そもそもボトルネックとは、業務フローなどの一連の処理の中で、最も処理能力が低いがゆえに全体の処理能力を制約してしまう箇所のことを言います。

まず最もシンプルな運用から考えてみましょう。それは受付→医師という2つのステップしかない場合です。この場合、受付処理は1分程度で終わりますが、医師の診察は3分以上かかるはずです。よってボトルネックは医師の診察ということになります。というわけで、患者さんが次々にやってくると受付処理を済ませて、医師の前に行列が発生します。そして、この行列が長い待ち時間を表すことになります。

では、次の場合はどうでしょうか?それは受付→検査/採血(検査技師が担当)→診察(医師)という3つのステップがある場合です。例えば眼科や糖尿病専門医などは上記のフローで行うのが一般的だと思います。これも処理速度は、受付が最も速く、次いで検査/採血、医師の診察ということがほとんどでしょう。よって、患者さんが次々にやってくると、医師の診察の前に長い行列ができ、もう1つ検査/採血を待つ短い列ができるはずです。

このように通常の医療現場では、もっとも貴重なリソースである医師がボトルネックになります。基本的にはどんなフローにも必ずボトルネックは存在するので、それ自体は問題ではありません。問題なのは、ボトルネックに合わせてそのフローに入ってくる量を調節できないことで発生する行列、すなわち待ち時間なのです。

そのため、待ち時間の問題が発生している時に、次のような解決方法はあまり意味がありません。例えば、混んでくると待合室の椅子がいっぱいになって座れなくなるので、椅子を増やすという対応です。これ自体は決して悪いことではありませんが、問題を根本的に解決することはできません。駐車場を増やすなどの対応も同じで、本当の問題である患者さんの待ち時間を減らすことはできないのです。

この問題を解決する方法の1つは、受付順番制を予約制に変えることです。予約制をとることで、ボトルネックに合わせて患者さまの来院タイミングを分散することができます。もし予約制をとるとしたら、「時間帯予約制」での運用をお勧めしますが、この件に関しては「知っている医師は始めている、時間帯予約制で待ち時間を減らす方法」にまとめましたのでそちらをご覧ください。このように単に予約制に変えるだけでも効果がありますが、予約受付業務が増えて受付スタッフに負荷がかかるため、ネット予約システムの導入を検討するのも1つの手であると思います。

さらにもう1つこの問題を解決する方法があります。それは受付順番制のまま、診療予約システムを使って来院タイミングを分散させることです。患者さんが診療予約システムで順番待ち予約をすると、自分のおよその診察開始予定時刻がわかります。「診療予約2013」では、その時刻はリアルタイムに変化し、診察が近づくと「もうすぐ診察お知らせメール」が届きます。こうすると、ネット予約の患者さんは、理論上一定の間隔で来院することになりますので、一気に受付に殺到することがなくなってきます。こうして、ボトルネックである医師の診察速度に応じて、来院タイミングが分散しますので、院内の行列=待ち時間が短縮されることになります。

以上、今回はクリニックの受付運用をボトルネックというキーワードを使いながら見てみました。待ち時間の問題が起こっている時に、本当に解決すべき問題は「来院タイミングの集中」なのです。

それではまた、次回のエントリーで。
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キーワード: 混雑,原因,平準化,緩和,システム,問題,長い,長時間,院内待ち時間,分散,偏り,業務フロー,変更,眼科