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待ち時間と診療予約システムについて

開業と新患と予約システム

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今回は開業時の新患の獲得と診療予約システムについてです。

新規開業時をひかえた医師の皆さんが最も気になると同時に関心があるのが集患ではないでしょうか。開業当初は集患=新患の獲得ということになりますので、新規の患者さんにいかにクリニックを認知していただき、来院していただけるかが勝負になります。

オフラインでは内覧会の実施やその告知、看板などの設置が主な集患方法となります。また、オンラインではWEBサイトを制作し情報を公開する手法も取られます。当然ですが、このような様々な手法をとおして、近隣の患者さんへの認知度を高めることが何よりも重要です。

診療所開設届を提出し手続きが完了すれば、予約を受付けることも可能になります。診療予約システムを利用する場合はこの段階でWEB上に予約システムの告知を開始することになります。

予約システムを導入することは、それを知った患者さんにとって必ずプラスの評価になるでしょう。それは、患者さんに便利な仕組みを提供しようとしている姿勢自体が、先生やクリニックのイメージを向上させますし、実際に予約の利便性や待ち時間の短縮にもつながるからです。別のクリニックに通っていた患者さんで、待ち時間の問題などで悩んでいた場合は、クリニックの変更を検討するかもしれません。

また、予約システムがあれば、開院日前で受付スタッフがいない場合でも、予約受付してくれるので大変便利です。開院後も、受付スタッフが業務になれないうちはバタバタすることも多いので、予約システムが自動的に予約を受け付けてくれるのはとても効率的です。

ここで注意すべきなのは、選ぶ診療予約システムの種類によっては新患のネット予約ができないものがあるということです。「診療予約2013」はもちろん新患の予約を受け付けるかどうか選べるようになっていますが、一部の診療予約システムでは新患はネット予約ができない仕様になっているのです。よって開業時のようにすべて新患という状況では、ほとんど意味のないシステムということになってしまうのです。

新患でもネット予約ができるシステムを導入し、上記のような様々な施策を十分に実行すれば、開院前にかなりの予約が入ってくることもあります。もちろん、エリアや科目、時期などによって違いますが、新規開業時に予約システムからどんどん予約が入ってくることは今や珍しい話ではありません。

このように開業初期の新患獲得に成功された開業医の皆さんで、予約システムをご利用いただいた方には「本当に開業時から入れておいて良かった」「まさかこんなにネット予約が入ってくるとは思わなかった」といったお言葉をいただきます。

クリニックは医療機関という性質上、積極的にPRできるのは開業のときがピークです。この時期を逃すと次のPR機会自体を作りにくく、地道な努力を重ねて集患し、患者さんの定着を行っていかなくてはなりません。というわけで、もし予約システムを利用する可能性があるなら、この最も大事な新規開業時に導入されることを強くお勧めしています。

「診療予約2013」は、初期費0円ですので、万が一必要性がなくなった場合も、費用上のリスクは最小限で済みます。開業時の新患獲得のために、ぜひ導入をご検討ください。

それではまた、次回のエントリーで。
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キーワード: 医院開業,新規開業,クリニック,診療所,病院,新患,集患,増患,開業物件

クリニックのボトルネックはどこにある?

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今回は、クリニックの待ち時間の観点から、そのボトルネックについて書いてみたいと思います。そもそもボトルネックとは、業務フローなどの一連の処理の中で、最も処理能力が低いがゆえに全体の処理能力を制約してしまう箇所のことを言います。

まず最もシンプルな運用から考えてみましょう。それは受付→医師という2つのステップしかない場合です。この場合、受付処理は1分程度で終わりますが、医師の診察は3分以上かかるはずです。よってボトルネックは医師の診察ということになります。というわけで、患者さんが次々にやってくると受付処理を済ませて、医師の前に行列が発生します。そして、この行列が長い待ち時間を表すことになります。

では、次の場合はどうでしょうか?それは受付→検査/採血(検査技師が担当)→診察(医師)という3つのステップがある場合です。例えば眼科や糖尿病専門医などは上記のフローで行うのが一般的だと思います。これも処理速度は、受付が最も速く、次いで検査/採血、医師の診察ということがほとんどでしょう。よって、患者さんが次々にやってくると、医師の診察の前に長い行列ができ、もう1つ検査/採血を待つ短い列ができるはずです。

このように通常の医療現場では、もっとも貴重なリソースである医師がボトルネックになります。基本的にはどんなフローにも必ずボトルネックは存在するので、それ自体は問題ではありません。問題なのは、ボトルネックに合わせてそのフローに入ってくる量を調節できないことで発生する行列、すなわち待ち時間なのです。

そのため、待ち時間の問題が発生している時に、次のような解決方法はあまり意味がありません。例えば、混んでくると待合室の椅子がいっぱいになって座れなくなるので、椅子を増やすという対応です。これ自体は決して悪いことではありませんが、問題を根本的に解決することはできません。駐車場を増やすなどの対応も同じで、本当の問題である患者さんの待ち時間を減らすことはできないのです。

この問題を解決する方法の1つは、受付順番制を予約制に変えることです。予約制をとることで、ボトルネックに合わせて患者さまの来院タイミングを分散することができます。もし予約制をとるとしたら、「時間帯予約制」での運用をお勧めしますが、この件に関しては「知っている医師は始めている、時間帯予約制で待ち時間を減らす方法」にまとめましたのでそちらをご覧ください。このように単に予約制に変えるだけでも効果がありますが、予約受付業務が増えて受付スタッフに負荷がかかるため、ネット予約システムの導入を検討するのも1つの手であると思います。

さらにもう1つこの問題を解決する方法があります。それは受付順番制のまま、診療予約システムを使って来院タイミングを分散させることです。患者さんが診療予約システムで順番待ち予約をすると、自分のおよその診察開始予定時刻がわかります。「診療予約2013」では、その時刻はリアルタイムに変化し、診察が近づくと「もうすぐ診察お知らせメール」が届きます。こうすると、ネット予約の患者さんは、理論上一定の間隔で来院することになりますので、一気に受付に殺到することがなくなってきます。こうして、ボトルネックである医師の診察速度に応じて、来院タイミングが分散しますので、院内の行列=待ち時間が短縮されることになります。

以上、今回はクリニックの受付運用をボトルネックというキーワードを使いながら見てみました。待ち時間の問題が起こっている時に、本当に解決すべき問題は「来院タイミングの集中」なのです。

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着信ポップアップ機能を活用した電話で順番待ちサービス

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今回は、受付順番制のクリニックで「電話で順番待ちを受付ける運用」についてご提案してみたいと思います。

受付順番制のクリニックの中には、あまりに混むので事前に電話してくれれば順番を押さえてくれるクリニックがあります。「関西エリア独特?電話で順番待ちサービス」にも書いたとおり、関西の一部エリアでよく見られるようですが、先日、関東でも行っているクリニックをようやく見つけることができました。

診療予約システムを利用して、ネットから順番待ちできるようになると患者さんはとても便利です。しかし、高齢者などにとっては「自分はネットが使えないから不公平だ」という声が上がることがあるようです。そのため、高齢者が多い内科などではより利便性を高めるために、電話で順番待ちを受付けをすることがあるのです。昔は電話自動応答というシステムがありましたが、高齢者もネットが使えるようになったきたため、最近はあまり必要性がなくなってきました。それに代わって、順番予約するだけの簡単な電話なら、受付スタッフが直接受けてしまおうというのが、今日紹介する「電話で順番待ちサービス」です。

とはいえ、順番待ちのための電話が増えるのは間違いないので、受付スタッフは少し忙しくなるはずです。利用する患者の割合にもよりますが、電話による順番待ち受付業務をできるだけスムーズにできればそれに越したことはありません。

そしてその方法が、「診療予約2013」の独自の機能「着信ポップアップ機能」ということになります。「着信ポップアップ機能」は、電話が掛かってきた際にその着信番号を元にして予約システムに患者データを自動的に呼び出す機能です。


▲ 着信ポップアップ機能を使って順番待ち予約を受付けした動画 (0:35/音声あり) 

この機能を使わなくても、順番予約を取るだけであれば対応時間は1分程度だと思います。さらにこの「着信ポップアップ機能」があれば、ほんの30秒程度で対応が可能ではないかと思います。また、この機能のすごいところは、患者さんの電話番号を手で登録しなくても、自動的に登録電話番号が増えていくことです。この点に関しては、「こんなに便利!着信ポップアップシステム」というエントリーに詳述しましたので是非確認してみてください。

以上、受付順番制で診療予約システムを利用して、ネット予約と電話で順番予約をスムーズに行う方法について書いてみました。患者さまの利便性の向上、受付業務の効率化のため、導入を検討してみてはいかがでしょうか?

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キーワード: 電話自動応答,音声ガイド,CTI,自動電話応答システム,電話お知らせ,着信,発信

受付スタッフにも待ち時間の見える化が必要

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先日、突然38.2度の熱が出て、朦朧としながらあるクリニックに診ていただきました。今回はその時の話を書いてみたいと思います。

私が受付した際に、待合室にある10の椅子のうち8つが埋まっていました。とりあえず座れたものの、8人待っているから少なくとも30分以上は待つだろうと計算しました。しかしよく考えてみると、会計待ちの患者さんもいるので、待ち時間はそれより短いはずです。実際、私の待ち時間は20分程度でした。

そんな中、別の患者さんが来院した際に、受付スタッフの方がおっしゃった言葉がとても引っ掛かりました。それは、その患者さんから「どのぐらい待ちますか?」と聞かれた際に返答された言葉です。

そのスタッフの方は、待合室のほうを見ながら「これだけ待たれているので、その分お待ちいただくことになりますね。」とおっしゃいました。残念ながら、これではほとんど質問の答えになっていないうえに、誤った返答だとも言えます。

まず、患者さんが「どのぐらい待ちますか?」と聞いた時に期待している返答は、約〇分という具体的な待ち時間です。患者さんも医療機関なので時間が前後するのは織り込み済みなはずです。その上で目安だけでも知りたいというのが患者さんの意図であり、希望だと思います。

しかし、さきほどの回答は、その要望に対して全く何も答えていません。もちろん、受付スタッフの方には正確な待ち時間が判断できないというのは理解できます。しかし、少なくとも経験上、何分ぐらい待つかというのはわかっていてほしいと思います。これは、患者目線だけでなく院長先生も同じように思うのではないでしょうか。

さらに、この答えが良くないところは「これだけ待っているから」といって、待合室にいる全員が診察を待っているかのように誤解させてしまう点です。実際に、このクリニックは会計待ち時間がとても長く、私も15分ぐらい待たされました。よって、待合室にいた患者さんのうち半分は会計待ちの状態でしたので、明らかに間違った表現になってしまっていたと思います。

患者さんは待ち時間が長いことがわかると「今日じゃなくてもいいか」「別のクリニックを探すか」という判断をしてしまうかもしれません。この一言で、患者さんに心変わりが生まれるとしたら、クリニック経営の視点から見ても問題だと言わざるを得ません。しかもこのようなやり取りは診察室からは全く見えないので、先生には機会損失があったかどうかもわからないのです。

繰り返しになりますが、受付スタッフの皆さんが待ち時間を告げるのは難しい面があることは承知しています。患者さんに案内した時間に診察が始まらないとクレームになるのではないか、逆に待ち時間を長めにお伝えすると別のクリニックに行かれてしまうのではないかという葛藤があるのはわかります。また、これらのジレンマの中で直接患者さんに接することは、ストレスの掛かる仕事であることを何度も目の前で見てきました。それでもなお、目安時間を患者さん伝えることは、受付スタッフの皆さんが担うべき大切な役割だと思うのです。

皆さまもご存知のとおり、診療予約システムには「待ち時間の見える化」を助ける機能があります。この機能のうち、患者さんが自身の待ち時間を確認できる機能がクローズアップされることが多いですが、実は受付スタッフも一目で待ち時間を確認することができるのです。患者さんから待ち時間を聞かれた際に、曖昧な回答や誤解されそうな返答をするのではなく、システムで計算された待ち時間の目安を伝えらえれば大変便利です。また、「あくまでシステムの計算上は、待ち時間〇分程度です。」と答えることで、あくまで参考にすぎないことも患者さんに伝わります。今回の体験から、予約システムによる「待ち時間の見える化」は患者さんだけでなく、受付スタッフの皆さまにも必要なのではないかと改めて考えさせられました。

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順番予約システムの様々な運用方法

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今回は順番予約システムを利用した運用方法をご紹介したいと思います。まず一般的なパターンを見ていただき、その後、それぞれのクリニック独特の面白い運用方法についてご紹介したいと思います。

1. 一般的な順番予約の運用方法

ノーマルな運用では、受付方法は「直接来院」と「順番予約(予約システム)」の2つになります。患者さんは受付時間がはじまると、直接来院するかネットで順番予約することになります。

通常は、受付時間開始とともにネットから順番待ちも入っているため、直接来院する患者さんと順番予約の患者さんのどちらを優先するかという問題が発生します。

一般的には、直接来院していただいた患者さんを優先しますので、ネット順番待ちが入る前に直接来院の患者さんを予約システムで受付してあげなければなりません。そうしないと、ネット順番待ちの患者さんが殺到して、直接来院の方の順番が後ろになってしまうからです。

「診療予約2013」には、この運用を想定して「仮の受付」という機能があります。この機能を使えば、直接来院される患者さんのために、あらかじめ順番を押さえることができるのです。

例えば、朝いつも5名ぐらい並んでいる場合は、5つの仮の受付を入れておきます。こうすれば、ネットからの順番予約は6番目からになり、うまく直接来院する患者さんを優先することができるのです。

以上が一般的な順番予約の運用方法となります。

 

2. 順番予約を電話でも受け付ける運用

この運用では受付方法を「直接来院」「順番予約(予約システム)」「順番予約(電話)」の3つにします。一般的な運用との違いは、電話をかけて順番待ちの予約を入れることができるようにしている点です。順番予約の方法がネットと電話の2種類になることで、患者さんが使いやすい方を選べる仕組みです。患者さんにとっては選択肢が増えるので便利ですが、クリニックは電話受付をしなくてはならないので業務が増えます。この運用方法は特に関西エリアで見られるもので、業務が増えてもサービスを重視したいという地域性が出ているのではないかと思います。

 

3. 順番予約の受付時間をあえて早める運用

受付時間が開始すると同時に、順番予約も可能になる方法を取るのが一般的ですが、あえて順番予約を優先するような運用です。例えば9:00に受付開始のクリニックの場合、ネットからの順番予約は8:00になったら順番待ちのエントリーができるようにするのです。

ネットで順番予約をした患者さんは、エントリー時に表示される診察開始予定時刻に合わせて来院していただくということになります。当然1番目の患者さんの予定時刻は9:00~となります。直接来院の患者さんは9:00まで受付してもらえないので、後方に並ぶことになりますが、順番予約した患者さんがお見えにならない場合は、当然先に案内されます。

診療予約システムを導入したばかりで患者さんの利用促進をしたい場合などには、あえて順番予約を優先する仕組みを導入されるクリニックがあります。

 

4. ファストパスのように順番予約を活用する運用

これも、順番予約の患者さんをあえて優遇する方法です。順番予約をしたら、通常は診察開始予定時刻に来院してもらうべきですが、「受付時間内であればいつでも来院OK」としてしまいます。例えば、9:00に順番予約して1番目に並んでいても、すぐ来なくていいですよということです。そして、患者さんのタイミングでご来院したら順番どおり最優先しますというかたちになります。

これも、患者さんに予約システムをもっと利用してもらえるように考えられた運用で、ディズニーランドなどのファストパスと同じように、順番予約しておけば、いつでも最優先されるのに近い運用になります。かなり変わった運用ですが、発想が面白いので紹介させていただきました。

今回は、診療予約システムを活用した順番予約の様々な運用方法をご紹介してきました。どれにも共通するのが、「患者さんのために便利な仕組みを提供したい」という院長先生の思いが運用に反映されていることです。まだ診療予約システムをご利用でないクリニックの皆さまも、ぜひ参考にしてみてください。きっと患者さんに喜んでいただると思います。

それではまた、次回のエントリーで。
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