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クリニックのWeb制作とSEO

診療予約システムをお探しですか?
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今回も診療予約システムの話を離れて、クリニックが行えるSEOについて書いてみたいと思います。

通常、開業医の方々は、Webサイトの制作をWeb制作会社に依頼すると思いますが、Web制作会社はSEOについてはあまり触れたがらない傾向にあります。というのは、SEOは「Webの運用」の世界であり、「Webの制作」とはある意味で毛色の違う作業だからです。

SEOとは、制作されたサイトに対して継続的なプラン・ドゥ・シーのサイクルの中で成果をあげていく性質のものです。誤解を恐れずに言うと、一次的な制作(一時的な制作ともいえます)に従事するWebデザイナーにとって、SEOはサイト完成後のほとんど関係ない世界の話なのです。

一方で、集患というWebサイト制作の本来の目的から考えた場合、ただ作るだけでは駄目なのは明らかです。なぜなら、SEOの肝であるプラン・ドゥ・シーのはじめの1歩は、やはりサイトの構築だからです。ですから、本気で「集患の手伝いを、Web制作を通してやっていきたい」と考えているWeb制作会社は、いくらクライアントが「これでいいよ。」と言っても、「そのテキスト分量では、SEOの観点からみて不足しているので、もう少し原稿を増やしてください。※」というようなやり取りができるはずです。
※テキストの量や含まれるキーワードの数で、検索順位に影響があるとされています。

しかし、大抵の場合は「クライアントはSEOの仕組みをわかってないのだから、とりあえず言われたとおり制作するしかない」「効果が上がるか分からないから、余計なことは言わないほうがいい」といった理由で、クライアントから聞かれない限り突っ込んだ話はしてきません。これは別に医療機関のサイト制作だけのことでなく、一般企業がサイトを制作する際もWeb制作会社からSEOの観点からの提案はあまりありません。

もちろんWeb制作会社の方もプロですから、SEOの知識は持っていますし、サイトの構成などの基本的な部分での対策はやってくれます。一方で「どんなキーワードを入れるべきか」という企画の部分は、Web制作会社の仕事ではありません。どんなキーワードで引っ掛かるようにしたいかは、最終的にクライアント側が考える必要があるのです。

以上のような仕事の性質上、制作会社の方から積極的な提案がないのは仕方がないとしても、制作会社の中には「SEOはあまり意味がない」「大きな会社でなければ不要です」のような話をする方もいますので注意が必要です。これは単に面倒くさがっているのであって、事実とは言えないと私は思います。前回のエントリーにも書いたとおり、たとえ小さなクリニックでも集患を本気で考えるならSEOは必要なのです。

ですので、せっかくクリニックのWebサイトをつくるのであれば、制作会社の方にSEOの相談をしてみるべきです。どこまで提案やアドバイスをしてくれるかは別ですが、下記のような点を投げかけてみて打合せしていけば、何もしないのとは違う結果が出ると思います。

 

■ 制作時に行っておきたいSEO

1. ページタイトルに「地域名」と「科目名」を入れる

悪い例 「山田医院のホームページ」
良い例 「赤坂駅1分! 山田医院(内科・小児科)」

患者さんは「地域名 クリニック」「地域名 病院」や「地域名 小児科」「地域名 耳鼻科」のような組み合わせで検索します。エリアによっては「駅名」など具体的なもののほうが良いケースもあるでしょう。

 

2. トップページだけでも簡単に更新できる仕組みを取り込む

更新頻度もサーチエンジン対策には重要です。何らかの方法で更新ができるようにしておきましょう。
(例) News欄を設け、診察予定や季節のお知らせなど不定期でよいので更新する。

 

3. 少なくともトップページだけはテキスト量を多くする

SEOを行ううえでトップページの果たす役割は非常に大きいです。画像だけのトップページなどは、サーチエンジン対策の観点からすると良くありません。

 

本当はもっとたくさんありますが、必要最小限ということで今回はここまでにさせていただきます。また機会があったらまとめてみたいと思います。

それではまた、次回のエントリーで。
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Web時代におけるクリニック名の考え方

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今回は、診療予約システムの話を少し離れて、「クリニックの名前」について書いてみたいと思います。

開業医の皆さんであれば、クリニック名を考えるのに頭を悩ませたことがあるのではないでしょうか。開業にあたり、いろいろな「こだわり」や「思い」があってつけられた名前はそれぞれすばらしいと思いますが、今回は「Web時代におけるクリニック名の考え方」と題して、少しテクニカルな話をさせていただきたいと思います。特に自社サイトのSEOに長く関わってきた経験を元に、検索エンジン対策の視点から書いてみたいと思います。

今日、クリニックのPRの手法として、Webサイトを抜きに語ることはできません。地域密着の歴史あるクリニックであれば不要とのご意見もあろうかと思いますが、新規開業される方にとっては必須のPR手法であると私は思います。それは、患者さんの多くが、はじめて行くクリニックを決める際にWebサイトを確認するからです。患者さんも転居等で一定数の入れ替わりがありますので、新天地でのかかりつけ医を探す際には、いきなり飛び込まず検索してサイト確認をします。そこでの検索ワードは、「地域名 クリニック」「地域名 病院」や「地域名 小児科」「地域名 耳鼻科」のような組み合わせが多いでしょう。

 

対策1.検索に引っ掛かりやすくする

SEOの手法の1つとして、これらのキーワードをWebサイトに入れ込むなどの「内部対策」があげられます。特に、ページのタイトルや、見出し部分にこれらのキーワードを配置することによって、より検索に引っ掛かりやすくなります。そのため、クリニック名に「地域名」や「科目名」が入っていると、自然と「内部対策」ができることになり、周囲のクリニックよりも検索順位が高くなる可能性が上がります。例えば「六本木小児科」というクリニック名は、見た目や印象はともかく、SEO的には良い名前と言えます。それは、あまり意識しなくても「六本木 小児科」という検索に引っ掛かりやすくなる名前だからです。

また、患者さんがどのキーワードで多く検索するかという視点もあります。例えば、「婦人科」と「レディースクリニック」では、後者のほうが1.5倍の検索ボリュームがありますので、「レディースクリニック」にしたほうがサイトに訪問されやすくなるはずです。

上記のようにキーワードの検索ボリュームを知りたい場合は、Googleが無料で提供している下記のサイトが便利です。私の場合、これをやりだすとしばらく夢中になって止まりません。
Google トレンド http://www.google.co.jp/trends/

一方で、上にあげたような検索ワードで検索をしても、「タウンページ」「医療機関検索サイト」のような、クリニックを取りまとめている大きなサイトが上位表示されることも多いのが現実です。その中で、クリニックが検索エンジン対策をするには「対策1.検索に引っ掛かりやすくする」だけでなく、もう一工夫が必要になってきます。

 

対策2.クリックされやすくする

検索に引っ掛かっても、すべてのサイトを患者さんが見てくれるとは限りません。いくつかの候補の中から、何らかの選択基準で絞り込んでいくでしょう。その際に、クリニック名が果たすことができる役割は、それが患者さんにとって「クリックしたくなる」名称かどうかということです。

例えば下記の例を見てみてください。
A. 「山田産婦人科 赤坂クリニック」
B. 「山田ひろこ産婦人科 赤坂クリニック」

AとBの違いは、「ひろこ」という文字が入っているかいないかです。もし、同時にこの2つの医院の名称を見たとして、「女医さんに診てもらいたい」患者さんはどちらを先にクリックするでしょうか?ほとんどの方が、Bを先にクリックすると思います。これは、患者さんのニーズを先読みし、クリニック名にさりげなく取り入れる上手いやり方の1つだと思います。また、この手法は単にSEOの視点だけでなく、実際の看板、交通広告などでも同様の理由から効果があると思います。

あるいは下記の例はどうでしょうか?
a. 「やまだ整形外科 赤坂クリニック」
b. 「赤坂整形外科 スポーツクリニック」

例えば付近に大学などがあり若い方が多いエリアであった場合、整形外科にかかる理由の1つにスポーツの怪我が考えられます。当然、全員がそうではありませんが、スポーツで怪我をしたような患者さんにはbのクリニック名が「明らかなメッセージ」として「くっきりと」見えてきます。この場合多くの方が、bを先にクリックすると思います。

以上、「対策1.検索に引っ掛かりやすくする」と「対策2.クリックされやすくする」について、具体的な例を挙げながら書いてみました。いかにデザイン性が高く、貴院のウリを上手く伝えているWebサイトでも、患者さんに実際にアクセスしてもらえなければ意味がありません。そういう意味では、これから開業をお考えで、クリニック名をゼロから考える際には、SEOの視点も少し加味してみるのも良いかもしれません。できるだけたくさんの新患の方が貴院のサイトに訪れることができるように。

それではまた、次回のエントリーで。
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追記: なお、今回ご紹介したSEOに関する記述は2013年4月時点のものであり、検索エンジンのアルゴリズム(google,bingなどが、どのサイトを上位に表示するかの決め事)が変化すると変わることがありますが、大枠としては今後も続いていくと考えられます。また、SEOの知識がなくてもご理解いただけるよう、細かい説明を省いたりしていますのでご了承ください。

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患者さんからみた診療予約システム


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今回は、患者さんから見た診療予約システムについてです。

ネット予約は患者さんにとって、とても便利なものです。診療予約システムを利用される病院・クリニックの方も、当然そのことは理解されていますが、患者さんが実際どんな状況で利用しどのぐらい便利に感じているかを立ち止まって考えることは少ないと思います。今回は患者さんがネット予約をする典型的なシチュエーションを挙げながら、その心理の部分を少し掘り下げて書いてみたいと思います。

1. 休診日に翌日の予約

休診日にネット予約をされる患者さんの中には、「本当はできれば今日診てもらいたい」と思っている患者さんも多いでしょう。診療予約システムが無いと「診てもらえない」うえに「予約も受付けてくれない」ということになります。もっと言うと「明日予約が空いているかどうかもわからない」という状況です。

診察は明日でいいと思っていたとしても、この状態では「もしかしたら、明日は予約いっぱいかもしれない。だったら今日行ける他の病院はあるだろうか?」という発想になりかねません。逆に、休診日でも予約受付が可能だったり、予約の空き状況が確認できるのは、患者さん、病院・クリニック双方のメリットになります。

 

2. 夜間に翌日の予約

夜間に具合が悪くなった場合、症状が相当悪くない限りは、当日診てもらうこと自体は諦めているでしょう。1のケースのように、この時間に予約ができなくても「別の病院を探そう。」とはならない可能性が高いですが、もしその場で予約状況がわかるとしたら「とても便利なクリニック」だと必ず思っていただけます。その時点で、他のクリニックとの明らかな差別化ができるでしょう。こういった経験を一度でもした患者さんは、よほどの理由がない限りあなたのクリニックを離れることはありません。患者さんは、とにかく便利、とにかく安心だと感じているはずです。

 

3. 朝の受付開始前に予約

これは、予約制のクリニックと、順番待ち制のクリニックで比較してみましょう。予約制で、受付が始まるまで電話がつながらない場合、患者としては「今日、診てもらえるのか」が蓋を開けてみるまでわかりません。それであれば、近くにある順番待ちのクリニックに少し早く並んだほうが確実だと思うかもしれません。

しかし、予約制でネット予約ができれば受付時間より前に判断ができます。患者としては朝早く並ぶよりは予約できたほうが良いわけですから、ネットで予約状況がわかるか否かは思っている以上に重要な情報なのです。

朝の予約は、このような状況で行われていると想像してみてください。特に働いている方などは、会社への連絡のため早く時間の目途をつけたいと考えています。もしかしたら、いつも来てくれていた患者さんが別のクリニックに行ってしまっている可能性は大いにありえます。

以上、3つの典型的なシチュエーションごとに見てきました。どのケースでも言えることは、患者さんは具合が悪いから病院に行くケースがほとんどで、そんなつらい状況で自宅に居ながらにして予約ができるかどうかがわかることは本当に便利で安心だということです。

ちなみに、診療予約システムを利用すると40~60%ぐらいの方がネットから予約をしてくれます。この数字を見ても「患者が求めている」サービスであると言っていいと思います。患者さんにとっては、とにかく、便利で安心なのです。

それではまた、次回のエントリーで。
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ワード: 診療予約システム、ネット予約、患者サービス、インターネット予約

その機能、MUST?WANT?

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今回は、診療予約システムを選ぶ際のポイントについてです。

診療予約システムを検討されている方のほとんどは、はじめて診療予約システムの導入をされるお医者さまです。すなわち、新規開業に合わせて検討されるか、開業後しばらくして受付の負荷低減や患者さまへのサービスとして導入を検討されます。

一方で、診療予約システムは使っているが、何らかの理由により乗り換えたいというクリニックも存在します。導入時には「これで大丈夫。」と思って導入した予約システムが、しばらくして「これでは駄目だ。」となってしまったということです。では、なぜそうなってしまったのでしょうか?そこに診療予約システムを選ぶ際のポイントのヒントがあるかもしれません。

1.導入当時とクリニックの予約運用が変わった
・ 受付方法を見直した(順番待ち、時間帯予約、複合)
・ 細かい受付のルールを変更したいがシステムが対応できない。

など、導入当時は問題でなったことが問題になるケースです。

2.システムが古くて使いづらい
・ 今となっては処理速度が遅く感じる
・ 画面が古くユーザーインターフェースが悪い
・ 新しい機器で使えない、使いにくい
(新OS、スマートフォン、タブレット端末etc)

導入当初は最新のシステムでも、年月が経てば古くなります。毎日使うものなので、少しの欠点が「これでは駄目だ。」に変わることもあります。

3.元々やりたいことができなかったが、導入してしまった
1と2は仕方がないとも言えますが、この3はもしかしたら避けられたかもしれません。

・ 診療予約システムの導入時にやりたいことがあったが、対応していないシステムを選んでしまった。
・ 運用してみて、やはりできないと困ることに気づいたが我慢していた。
というようなケースです。

クリニックの予約受付の運用は千差万別であり、完全にすべてに対応できる予約システムはおそらくありません。そういう意味では、診療予約システムを導入する際に「本当にやりたいこと(MUST)」を明確にし、「できればやりたいこと(WANT)」と区別して検討をする必要があるでしょう。そして、MUSTができないシステムは、安くても、営業マンに説得されても見送るべきです。

一方で、突き詰めて考えると、MUSTは意外に少ないのも事実です。

求めているものが本当にMUSTかどうかは、「患者目線」で考えたときにどうなのかを考えることでクリアになっていきます。あるいは、実際に利用する「受付スタッフの目線」ではどうなのかを考えることでもクリアになっていきます。

一番問題なのはMUSTとWANTを混同してしまい、WANTを優先し、MUSTを妥協してしまうことです。この場合には、残念ながら3のケースが起こってしまうでしょう。

また、WANTをたくさん満たすからといって、その分を費用を払う必要があるのかという点も、コストパフォーマンスを考えた場合に出てくる問題だと思います。

以上見てきたように、MUSTとWANTを区別して診療予約システムの検討・運用・見直しをすることが大事だと思います。

それではまた、次回のエントリーで。
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診療予約システムが取り除く「限界」

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今回は「システムを導入するだけでは、何も変わらない」という話です。

私達が仕事をしていると「やりたくてもできない」、「知りたいけどわからない」というある種の限界を感じることがあります。時間的・空間的な限界や人・モノ・お金・情報に関する限界もあるでしょう。システムはこれらの限界を取り除くために開発されたとも言えます。すなわち、人間ではできないスピードで計算処理をすることによって時間・人・コストの限界を取り払ったり、複数の拠点で情報をリアルタイムで共有することによって、時間・空間・情報などの限界を取り払ってくれるのです。

しかし、本当にそれだけで良いのでしょうか?エリヤフ・ゴールドラット博士の著書「チェンジ・ザ・ルール(原題:Necessary But Not Sufficient)」には、上記のごとく、システムは限界を取り除くために必要ではあるが、導入するだけでは十分ではないという考え方が紹介されています。すなわち、システムが取り除いてくれる限界に合わせて私達が従来の運用ルール・習慣・考え方も変えなければ、「実際の効果」は現れないということです。

例えば、リアルタイムで全社の情報共有ができるようになったけど、意思決定は従来どおり1日1回会議で決めているとしたら新しいシステムの意味はあるでしょうか?一見滑稽にも思えますが、「この会議は定例で決まりだから」というような長年の慣習・ルールはそれを守りたい人がいるために意外に根強く残ってしまいます。

いずれにしても、診療予約システムも皆さんが意識的または無意識的に感じておられた「限界」を取り除いてくれます。まずは、この「限界」についてまとめてみたいと思います。

 

取り除ける限界その1
「24時間予約受付、または受付開始前のネット順番待ち」

これまで受付のスタッフが院内にいなければできなかったことを、診療予約システムが行ってくれます。予約制においては夜間や休診日でも予約が受付られるようになりますので、「予約は受付時間に」という限界が取り除かれました。順番待ち制においても、朝の受付開始前にネットで順番待ちできるようにもできます。

上記の限界を取り除くだけでも十分ですが、下記のようなケースもあります。例えば順番待ちのクリニックで、本当はインフルエンザの時期だけ予約制をとりたいが、忙しくて電話応対ができない等の理由で見送っているケース。スタッフを増やさないと予約電話応対できないという限界を、診療予約システムが取り除いてくれます。すなわち「スタッフが院内にいなくても予約が取れるようになる」ということを応用して「スタッフが予約を受付なくても予約は取れる」すなわち「インフルエンザは予約制、ただし予約はネットのみ」という運用に変更することで予約制を実現することができます。

 

取り除ける限界その2
「待ち時間の見える化」

来院時間と診察開始時間の差を記録することによって待ち時間を計測し、「見える化」することができます。

長い時間待たせているのはわかるけど、1人あたりどのくらいお待たせしているか?これを即答できるお医者様はほとんどいません。そもそも待合室自体見ている暇がないのです。診療予約システムによる「待ち時間の見える化」で、待合室の現実を知ることができるようになります。

また待ち時間を見える化することによって、患者さんも不必要にイライラしたりすることがなくなります。「待ち時間を減らす」ことも重要ですが、「どのように待っていただくか」も重要です。

 

取り除ける限界その3
「待ち時間を『院内待ち時間』と『院外待ち時間』に分割する」

待ち時間の見える化の応用として診察開始予定時刻10分前までぐらいは、自宅待機、または、院外で時間を使っていただくということもできます。

多くの診療予約システムが「もうすぐ診察お知らせメール機能」を持っているため、患者は必ずしも院内で待つ必要がなくなります。診察待ち、会計待ちで混んでいる待合室にいるよりも、自宅や外で時間を使えたほうが、患者・クリニックともにメリットがあります。例えば、患者様の駐車スペースなどの有効利用にもつながります。

以上、診療予約システムの導入によって取り除くことができる限界についてまとめてみました。実際の導入においては、システムが取り払うことのできる限界に合わせて、もともとあったルールや習慣、考え方なども変えることによって、患者・クリニック双方のさらなるメリットにつながると思います。

それではまた、次回のエントリーで。
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キーワード: 診療予約システム、クリニック、メリット、デメリット、差別化、順番予約