患者さんと診療予約システム」カテゴリーアーカイブ

患者さんからみたときの診療予約システム。

クリニックで業務負荷を増やさずに待ち時間を減らす方法

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今回は、受付の業務を増やさずに待ち時間を減らす方法について書いてみたいと思います。

クリニックの待ち時間を短くする方法は、いくつかありますが、最もシンプルな方法は受付順番制から時間帯予約制に変更するというものです。受付順番制では、来院患者数や来院時間の偏りが必ず生じるため、局地的に待ち時間が長くなることがあります。これを解消するには、単位時間あたりの来院数を平準化する必要があるため、予約制に切り替えるという考え方です。

【事例】 受付順番制から時間帯予約制への運用変更 (小倉台福田医院様)

ところが、受付順番制から予約制に変更しようとすると、受付スタッフに「予約受付」という追加業務が発生します。すなわち、既存の来院受付業務や会計業務に加えて、予約電話・次回予約の受付業務が増えるということになります。しかし、やりようによっては受付スタッフの業務負荷を必要最小限に抑えながら、予約制に移行することも可能です。その方法とは「予約はネット予約に限定する」という方法です。

実際に、予約はネット予約に限定(電話予約は受け付けない)という旨をホームページに掲載されて運用されているクリニックも増えてきおり、とくにネット予約利用率が高い小児科や皮膚科などでこのスタイルを採用されるケースが多いようです。また、予約はネットに限定することによって、益々ネット利用率が高くなるという好循環が生まれることも珍しくありません。

一方で、予約をネットのみに限定してしまうと、「ネット予約ができない患者さまが不満を感じないだろうか?」と思われるかもしれません、しかし、よく考えると、ネット予約できる患者さまが便利になっただけで、直接来院する患者さまが損するようになったわけではないことに気づきます。ネット予約ができない、あるいは利用しない患者さまは、今までどおり直接来院してもらって順番待ちしてもらえばよいだけで、それらの患者さんにとっては実質的には何の変化もないのです。一方で、1つだけ工夫が必要なのは、各時間帯に直接来院患者用の枠を確保しておくということです。逆にこれさえしておけば、朝からずっと予約でいっぱいということがなくなり、予約ができないことによる不公平感は生まれにくくなります。

また、時間帯予約制にすると、ネット予約しない患者さまにも次のようなメリットが生まれます。それは、来院時に診察開始の目安時間がお知らせできるようになるということです。

時間帯予約制においては、予約者と直接来院の患者さんを同じ予約表で管理するため、いわゆる予約優先制(予約者と直接来院の患者さんを別々に管理し、予約者の合間に直接来院の患者を診ていくスタイル)で必ず発生する「直接来院の患者さんはいつ診察できるか流動的でわからない」ということがありません。なぜなら、直接来院の患者さんも来院した時点で、何時の予約枠の何番目に入ったかわかるようになるからです。イメージとしては、直接来院してその場で空いている予約枠に予約を取ったように運用するということになります。そうすれば、予約優先制で発生する「直接来院患者の順番の流動性」は無くなり、「あなたは、10:00の回の2番目」のように明確に伝えることができるようになります。もちろん、その時点で予約枠がいっぱいだった場合は、長時間待ってもらうことになりますが、これは受付順番制でも同じことです。両者の違いは、目安時間をきちんと伝えられるか否かという点なのです。

以上のように、受付順番制から時間帯予約制に変更し、なおかつ予約はネットに限定することによって、受付スタッフの負荷を大きく増やすことなく待ち時間の短縮が可能になります。また、待ち時間の目安も伝えやすくなるので、患者数が増えてきて患者さんにもスタッフにもストレスが溜まっている場合は、非常に効果的な解決方法になると思います。

小児科や皮膚科ほどネット予約率の高くない診療科目でも、ネット公開枠の工夫などによって、十分に効果を実感していただけると思いますので、待ち時間の問題でお悩みの先生がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談いただければと思います。

それではまた、次回のエントリーで。
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キーワード: 受付スタッフ、業務負荷、予約業務、会計業務、受付業務、診察予約、待ち時間対策、見える化、待ち時間表示、病院

口コミで広がる診療予約システム

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今回は診療予約システムの運用などの話を離れて、「診療予約2013」がこんなふうに広がっていけばいいなと思う理想について書いてみたいと思います。

「診療予約2013」の開発にかけた想いにも書いたとおり、私たちが「診療予約2013」のコンセプトとして掲げたのは、「新しい診療予約システムを、初期費無料、利用した機能・期間しか料金が発生しないSaaS型(Software as a Service)で提供できないか?」ということでした。それは、初期費0円で提供して導入のハードルを下げることによって、今まで費用面で検討を断念されていたクリニックにも、より気軽に検討していただき、導入していただけるのではと考えたからです。また、利用したい機能と日数だけ料金が発生する仕組みにすることで、契約期間に縛られることなく、いつもでも利用開始、利用停止ができる手軽なシステムになれば、ご利用いただけるクリニックの層も増えるのではないかとも考えました。そして結果的に、よりたくさんの患者さんが長い待ち時間から解放されたり、24時間ネット予約ができることでより便利になれば、クリニックにとっても患者さんにとっても、もちろん自分たちにとっても有意義な事業になると考えたのです。

おかげさまで「診療予約2013」のリリース以来、たくさんのクリニックからご評価をいただき、導入をしていただきました。実際に導入していただいて、問題なくご利用いただけている現状に一定の達成感はありますが、更にたくさんのクリニックに「診療予約2013」を知っていただき、導入を検討していただきたいというのが本音です。

そのために、私たちが何をすべきかと考えたときに、やはり現在ご利用いたいだているお客様の満足度を高めることが最も重要だと思います。「診療予約2013」のコンセプトに共感いただき、システムの自体にもご評価をいただいたお客様に、さらに満足していただければ、もしかしたら先生から新しいお客様をご紹介いただけるかもしれません。いわゆる口コミで広がっていく商品というのは、このような好循環が起こっているということになります。「診療予約2013」もそのような製品として、医療業界で認めていただけるよう、既存のお客様の満足度を向上させていきたいと考えています。

また、口コミということであればもう1つあります。それは、患者さんによるクチコミです。患者さんが「診療予約2013」を使っていただき、「院内待ち時間が減った」「夜も予約ができて便利になった」といったメリットを感じていただき、診療予約システムに対するニーズが高まれば嬉しいなと思います。

これも、患者さんが利用しやすい、便利なシステムであることが条件だと思いますので、「診療予約2013」を更にブラッシュアップしていき、患者さんの満足度も高める努力をしていきたいと思います。

以上のように、私たちの理想は「診療予約2013」がクチコミで広がるような診療予約システムに成長することです。その理想に一歩でも近づけるよう、現在導入していただいてるクリニックの皆様、そしてその患者さんにご満足いただけるシステムにしていきたいと思います。

それではまた、次回のエントリーで。
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予約しても意味がないと言われるクリニックにも2種類ある

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今回は、患者さんから見たときに「このクリニックの予約は、予約の意味がない」という状態について考えてみたいと思います。

このように患者さんが感じるのは、予約をしたにもかかわらず予定時間になっても診察が始まらず、結局長い時間待たされてしまうからです。私も患者として、その感情は理解できますが、同じ予約時間が守れない状況でも、その原因には2つあるということを書いてみたいと思います。

その2つの原因の一つ目は特定の患者に時間がかかってしまったことと、もう一つは単純な予約の取り過ぎです。

前者は、医療である以上避けては通れないケースと言えます。一般的には3~5分ペースで行える診察が、患者さんの状況によっては10~15分かかることもあります。たまたま、そういった患者さんが多い日は、予約時間になっても診察を行えないということになってしまいます。これは、医師から見ても患者さんから見ても、致し方ない遅れと言えます。これを、「予約しても意味がない」と言ってしまったら、医療機関で予約制をとるのは非常に難しくなってしまいます。

そこで、私たちは、予約制をとるのであれば時間帯予約制を採用することをお勧めしています。時間帯予約制の特長の1つは、時間に幅をもたせた予約であることを予め患者さんに告知しておく点です。つまり、10:00開始の予約ではなく、10:00~10:30開始の予約であるということです。こうすることによって、医療の現場では避けられない遅れに対する不満を少しでも緩和することができます。時間帯予約制の考え方については、下記のスライドでご確認いただけますので、予約優先制で待ち時間にお悩みの先生はぜひ確認してみてください。

■ 時間帯予約制の詳細はこちらのスライドでチェック!
こんな悩みはありませんか?

一方、予約の意味がないと言われてしまう原因のもう1つケースである、単純な予約の取り過ぎについては、ある程度回避は可能です。よって、何も対処をしないまま、患者さんに「予約の意味がない」と思われてしまっては、患者さんもクリニックもアンハッピーな結果になってしまいます。

実は、予約の取りすぎを起こりにくくするためにも、時間帯予約制の考え方が有益です。時間帯予約制では、予約者も当日直接来院される患者さんも同じ予約表で管理します。同じ予約表の枠で一元管理することによってキャパシティが明確になり、予約管理の精度が高くなります。

一方、一般的な予約優先制(予約制+直接来院)では、予約は予約、直接来院は直接来院と別々に管理しています。予約の合間に直接来院を診ていくという考え方のため、キャパシティが曖昧になりがちで、単位時間あたりの予約数が過多になる傾向があります。こうなってしまうと、予約の取りすぎで予約時間が守れないだけでなく、直接来院の患者さんもいつ診てもらえるかわからない状況が発生してしまい、クレームになることがあります。

以上のように、「予約をとっても意味がない」と思う場合でも、前者のように避けられないケースと、後者のように仕組みを見直すことで回避できる可能性を高められるケースの2つがあります。この点は患者さんにもご理解いただきたいと思うと同時に、後者のケースが起こっているクリニックの場合は、ぜひ運用の見直しをしていただければと思います。

それではまた、次回のエントリーで。
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キーワード: 予約制の意味,機能していない,運用見直し,クリニック,病院,こんな悩み

クリニックの成長と受付運用の変化

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今回は、クリニックの成長段階と受付運用の変化についてまとめてみたいと思います。

多くの先生が開業時に選ぶのは、受付順番制もしくはそれに加え一部予約を受付ける予約優先制の運用です。これは病院では受付順番制や予約優先制で運用が主流であり、勤務医時代と運用を変えなくてもいいという理由であることが多いようです。

受付順番制というのは、受付の業務もシンプルなため運用が容易だというメリットがあります。また多くの病院・クリニックで利用されている運用のため、患者さんにも受け入れられやすい仕組みでもあります。

受付順番制に一部予約制を導入するのも同様で、次回予約などに限って予約を受付けることによって大きな手間を増やさずに運用することができます。診療科目や診療内容によっては、予約を取ってスケジュールを確定しないと対応できない場合もありますので、そういったクリニックではこの予約優先制の運用が多く用いられています。また、もともと受付順番制だったものの、試行錯誤のなかで一部予約制を導入するというパターンもあります。このように、受付順番制に一部予約制をとる予約優先制というのも開業時およびその後数年の間に多くとられる運用スタイルということになります。

そして、これらの運用は開業当初など比較的患者が少ない時期には何の問題もなく運用が可能です。また、繁忙期以外の患者さんが落ち着いている時期も同様にうまく機能します。

ところがクリニックが成長したり繁忙期を迎え患者さんの数が増えてくると、これらの運用で問題が発生しはじめます。それは待ち時間が異常に長くなりクレームが発生してしまうという問題です。

単純な受付順番制であれば、患者さんの絶対数が増えることはもちろん、来院タイミングの偏りによってもこの問題が発生します。来院タイミングの偏りと待ち時間の関係に関しては、こちらのエントリーにまとめましたのでご一読ください。

また、予約優先制の運用でも同じようなクレームが発生しますが、こちらの方が更に厄介なことになります。この問題発生のメカニズムは、次のスライドショーで解説していますので是非ご確認ください。

■ 時間帯予約制の詳細はこちらのスライドでチェック!

待ち時間が異常に長くなりクレームが発生しだした場合、問題を解決するためにはクリニックの受付方法を変える必要があります。つまり、クリニックの成長に応じて、受付方法も1つステージを上げる必要があるのです。

その方法の1つは、受付順番制のままネット予約を導入すること。もう1つは、受付順番制や予約優先制をやめ、時間帯予約制にすることです。

前者の受付順番制でネット予約を導入すると、院内待ち時間を大幅に短縮することができます。患者さんは自宅から順番待ち予約を行い、自分の診察予定時刻が近づくまで来院しなくてもよくなります。この仕組みによって、待ち時間は1~30分程度におさまるようになります。クレームになるほど混雑するクリニックは、並んでみたら60~120分待ちというような状態ですので、ネット順番待ちで院内待ち時間は圧倒的に短くなります。

また、時間帯予約制とは予約優先制の根本的な問題を解決するための受付方法です。時間帯予約制には、院内待ち時間が極端に長くならないようにする仕組みがあり、クレームが起こりにくくなる仕掛けになっていますので、ご興味があれば次のエントリーでご確認ください。予約優先制をとる場合には予約システムが必要なわけではありませんが、ネット予約による受付スタッフの負荷低減、患者さんの利便性の向上といったメリットが生まれ、運用変更がよりスムーズになると思いますので是非ご検討ください。

>>知っている医師は始めている、時間帯予約制で待ち時間を減らす方法

以上、クリニックの成長段階と受付方法の変化についてまとめてみました。待ち時間の問題でクレームが発生するということは、クリニックが成長しステージが1段上がったことを意味します。受付運用もそれに合わせてステップアップさせれば、きっと患者さんの満足につながります。

それではまた、次回のエントリーで。
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高齢者にこそマイページ型の診療予約システムを

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今回は、患者さんが利用する予約システムについてです。

「ここが違う!マイページ型の診療予約システムの利点」でも書いたとおり、「診療予約2013」はマイページ型の診療予約システムです。マイページ型にはたくさんのメリットがある一方で、初回に簡単な登録が必要になるため、患者さんの利用率が下がってしまうのではないかと懸念されることがあります。特に、高齢者が多い内科や整形外科クリニックなどで、「初回登録ができなくて使えないのでは?」と言われることがあります。しかし、これはむしろ逆で、高齢者が多いほどマイページ型の予約システムのほうが便利だという点について書いてみたいと思います。

マイページ登録型の場合、以下の手順で予約を取ります。
1. マイページ登録(氏名、カルテ番号などを登録)
2. 予約を取得
3. 以降は、氏名やカルテ番号などを入力しなくても選択肢を選ぶだけで予約が取れます。

一方で、マイページ登録がないかわりに毎回氏名などを入力しなければならない「都度入力型」ともいうべき予約システムでは以下の手順で予約を取ります。
1. 初回予約(氏名、カルテ番号などを入力して予約)
2. 以降も毎回、氏名、カルテ番号などを入力して予約。

確かにマイページ型は初回登録時に1つのハードルがありますが、それを行えば以後、面倒な「氏名」「生年月日」「カルテ番号」「連絡先」などの入力は不要です。一方で、「都度入力型」では毎回それらの情報を入力する必要があります。

マイページ型の予約システムを高齢者が利用する場合、たとえば初回登録だけはお子さんなどにやっていただくという方法があります。こうすれば、2回目以降は面倒な入力がなくなるので、高齢者でも簡単に使えることになります。

一方「都度入力型」では、毎回入力が必要なので、そういった作業ができない方は毎回お子さんにやっていただかなくてはなりません。こうなるとそのうち利用されなくなってしまい、システム利用率が上がらない原因となってしまいます。

繰り返しになりますが、初回の登録をしてしまえば、後は誰でも使えるシステムと、毎回、同じ入力のハードルがあるシステムとどちらが高齢者に向いているでしょうか?すべて高齢者がやると考えずに、初回の登録だけはご家族やクリニックの方がフォローして登録して利用できるシステムのほうが、私は高齢者の多いクリニックに向いていると思います。もちろん、年齢層が低い方も同様に、毎回入力が面倒な仕組みより、1回登録しておけば次回から何の入力もなく予約できるシステムのほうが圧倒的に便利なはずです。

それではまた、次回のエントリーで。
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